外国の国籍を取得すると日本国籍を捨てたと言いますが、それ違くない?
ほとんどの人が、外国の国籍を取得して日本国籍を失う事を
[ 日本国籍を捨てる]
と言葉にする傾向があります。
私はフランス国籍を頂いてから、この [ 捨てる]と言う表現が、違うんだよなぁと思っているのです。
だって私は日本国籍を捨てた事はないのです。
日本は二重国籍を認めていないので、私がフランス国籍を取得した瞬間に、日本国籍でなくなっただけなのです。
たとえ日本のパスポートを持っていても、日本政府にフランス国籍を取得したと報告しなくても、法的には日本国籍ではなくなってしまうのです。
私がフランス国籍が欲しいなぁと思って申請した時には、私がフランス国籍を選んだのです。
今日は本を読んでいて、
[ 彼女は日本国籍を捨てて、アメリカ人男性と結婚してアメリカに移住しました。]
なんて書いてあって、やっぱり違うんだよなぁと悶々としてしまいました。
国籍を捨ててまで海外へ嫁ぐ決心をしたなんて!
と、ロマンチックなストーリーで盛り上がるから、それはそれでいいかも知れません。
実際には
[ 彼女は彼の住むアメリカに移住するためアメリカ国籍を選び、日本をはなれていきました。]
よっぽどの特典がなければ、国籍を変えようなんて思わないのが普通。
この彼女はアメリカの大富豪と結婚したのでした。
私は大好きなフランスに、どんな事があっても一生住みたいから、フランス国籍をもらいました。
より幸せになるために外国籍になる決心をしただけ。
だからね、日本国籍を捨てるとか言うのはやめにしませんか?
なんなら二重国籍を承認しちゃえば?
そしたら日本国籍を捨てたくても捨てられなくなりますが。