jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

フランスの年末年始

 フランス大好きソロ女のリュリです。

 

 日本のお正月って、お節料理、しめ縄、福袋など、この時ならではの風物詩がある。

 

 新年になったー‼️

 

さてフランスはと言えば、大晦日の夜は初詣などする国民的習慣はなく、カウントダウンのためにパリならばシャンゼリゼに向かうか、親しい人と新年を祝うのではないか?

 

元旦は祝日だが2日から通常の街並みに戻る。

 

これがソロ女の私には嬉しい😆

 

クリスマスの一日や二日なら、日常業務をこなし、バレエでも観に行けば、なんとなくクリスマスを満喫した充実感は持てる。

 

後に人から必ず [ クリスマスは何してたの?]と聞かれる。

その時は [ 早めに大掃除を済ませて、バレエをオペラ座で観てきたの。さすがに年末のバレエは華やかで素敵だったわよ。] と答えられる。ウソでも見栄でもない。

 

12月25日は家族で過ごすので、観劇に行く住人は少ない。
だから前売りで、この日の一番安いお席のチケットは手に入れやすい。

 

もちろんホントにみたい作品は良い席を取る。

 

でもクリスマスの気分を盛り上げるためなら、生のクラッシック音楽が聴けて、華やかな衣装を堪能できればそれで良い。

 

こうやって年に一度の [ ソロ女が人恋しくなる日 ]を上手く乗り越える。

 

そしらた正月は楽勝である。
日本のようなお正月感がないので、いつもと変わらない日常が過ごせる。

 

[ ソロって寂しくないの?]と思うかもしれない。

 

フランスに来たばかりの頃は頑張って人付き合いをして、クリスマス、誕生日会、お花見、引っ越し祝いなど、各種イベントに呼んでもらえるよう努力していた。

 

知り合いのいない異国でひとりでいるのは心細い。そんな中で心が弱る時もある。生活していて問題も起こる。

 

そういう時に話を聞いてくれる存在は、心の支えなのだ。

 

だから、せっかく知り合った人とは繋がっていたいと思っていた。

 

それにせっかくフランスに来たのに年間行事が体験できないことで、経験しそこない、思い出を作りそこなう事も嫌だった。

 

そうやっていろいろ参加させてもらうと、たいして特別な感じがしなくなってきた。

 

人がたくさん集まっていても、気の合う人がその中にいなければ一人でいるのと変わらない。

 

盛り上がっている様にみせなきゃと演じることを意識して、その瞬間を楽しめていなかった。

 

今思えば、人に良い印象を与える事で精一杯で、相手にどうやって興味を持てばいいのか分からなかった。
だから上っ面な会話で、相手も私も楽しくなかったのだろう。

 

もちろんフランス語力も今よりもなかった。

 

あっと言う間に時が流れ、フランスに住む外国から来たお客様であった私は、フランスの住人となった。

 

フランス生活が特別な事だと思わなくなった今は[ 一人で寂しい ]のではなくて、[ 一人は楽しい、気の合う人が一緒なら更に楽しい ]と思えるようになってしまった。

これ、ヤバイですか?


ところであちこちクリスマスからのイルミネーションが残っていて、クリスマスツリーとして飾られた木がヨレヨレになった姿で粗大ゴミで出されている。

 

新年というよりはクリスマスのフェイドアウトといった印象を受ける。

 

今まで意識して見ていなかったのだが、今でもクリスマスツリー用の本物の木を毎年の買っている人達がいるのだ。

 

ある小学校の入り口に、クリスマスツリー販売のお知らせが貼ってあった。

販売日にはクリスマスツリーが小型トラックに積まれて、学校の前に止まっていた。

 

小学校はお迎えが必要なので普段からお迎えの親御さんが学校の扉の前に集まっているが、この日はさすがにお父さんの出番のようで、[ 男衆小学校へ集合 ❗️] といった感じで活気にあふれていた。

 

私の生涯の中で、本物の木をクリスマスツリーとして我が家に招き入れた事はない。

 

と言うのは、プラスチック製の組み立て式が当たり前だと思っていたからだ。

 

このご時世的な見方をすれば、[ 本物の木を使用して自然破壊にならないのか?]とか、[ 粗大ゴミと化したツリーの処理方式は?]など気にはなる。

 

一方で割り箸をやめてマイ箸にしている人達がいると思うが、その努力報われるのか?

 

フランスは環境に対する意識が低い国ではない。

 

それでも本物の木を飾るのだから、何か特別な思いがあるのだろうか?それともただの習慣なのか?

 

機会があれば、フランス人に聞いてみたい。

 

最後に今年の抱負だが、始めて同志を作ろうと思った。

 

私には [ 友達 ]という言葉をどういう関係性でつかえばいいのかよくわからない。

[ 親友 ]に関しては想像もつかない。他の人にはいるみたいだが、私にはいない。

 

便宜上、知り合いすべてを友達と表現することがある。

 

しかし実際は[ 親族 ]、[ 人生の先輩 ]、[ 恩師 ]、[ 同僚 ]、[ 仲間 ]、[ 知り合い ]とこんなカテゴリーに分かれている。

 

これらには同じ思想で一緒に成長していくニュアンスの人間関係がない。

 

[ 仲間 ]が近いが、共通の趣味が一緒でも思想が違っていてもいいし、付き合いがそこまで濃くない場合もある。

 

たまたま同じ事を考えている女性に、先月出会えた。

 

関心ある事、目指していることなどが同じで、とても良い刺激を受けた。

 

そのおかげでブログを始めることにしたのだ。

 

彼女の年齢や職業も知らない。べつに聞く気もない。
そんな事よりも、彼女の持つ知識にもっと触れたい。

 

それに何かを一緒にやっていかれたらなぁと思う。

 

2人で話していた時に、[ まだ他にも同じ事を考えている人が世界の何処かにいるかも ]と盛り上がった。

 

[ 仲間 ]から [ 同志 ]になるような付き合いができる人を引き寄せたいね、と今年の目標となった。

 

今年のクリスマスはそんな同志と集まって、心温まる時間を共有したいと思っている。