jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

二重国籍⁉️ 前編

フランス大好きソロ女のリュリです(^.^)

 

年末からずっと、心が便秘のようにスッキリしないモヤモヤを抱えたまま過ごしてきた。

 

帰化をしたら日本にパスポートを返さなくてはならないのだか、ずっとできずにいたからだ。

 

 

二重国籍のままでいたくはないけど、事情があって。

 

なぜって?

 

 

フランスの身分証明書を受取るまでは、日本のパスポートしか有効期限以内の身分証明がなかったのだ。

 

フランス人としての身分証明書を申請したが、

 

[ 早くて15日、でも人によって違うので何とも言えません。]

 

と役所の窓口で聞いていた。

私のケースは一般フランス人と異なるから、裏付けを取るに時間がかかるかもしれない。


かつて所持していた外国人用の滞在許可証は期限切れ。

 

 

滞在許可証の更新手続き日を予約した証明書や、フランス身分証明書の受け取り時に必要な申請証明書ならある。

 

でも(^_^;)

 

やはり有効な本物を手にしてから日本のパスポートを返したかった。

 

万が一郵便局からの不在票がポストに入っていて、手紙を受け取りに行く用ができてしまったら!

 

窓口の新人職員さんでもパッと見て理解できる身分証明書で本人確認をした方が、後ろの人を待たせずに済むし私も早くその場から解放される。

 

 

そして前回のブログで書いたように、ついにフランス人用の身分証明書を手に入れた。

 

 

出来上がったとSMSで連絡がきたのは、申請日から22日後の最近にしては綺麗に晴れた日だった。

 

 

あいだにクリスマスや元旦と2日の祝日があった割には早い到着ではないか。


さあ、これさえあればこっちのものだ。


すぐに受け取りに行き、意気揚々とその足で在仏日本大使館に直行した。

 

 

やっと二重国籍の呪縛から解放される。

       ♪───O(≧∇≦)O────♪

 

これで清く正しいフランス人として生きていかれる。


さて、在仏日本大使館の窓口で日本のパスポートとフランス人用身分証明書をだし、

 

 

[ フランスに帰化したので、パスポートを返しに来ました。]

 

と告げた。

 

<< 二重国籍サヨナラ宣言 >> だ!


ところが.......

 

係りの方は、必要書類のリストと国籍喪失届けの用紙を奥から出してきて、

 

[ 全て揃えて提出してください。]

 

というではないか‼️


えー〜っ?

せっかく来たのに   Σ(゚д゚lll)

すぐに二重国籍から解放されないの?

 


食い下がってもムダな感じだったので、封筒に入れてもらった書類を抱え、一旦引き上げる事にした。

 

 

このまま私を帰してしまっていいのか?

 

 

例えが変かもしれないが、犯罪者が警察に出頭したのに、証拠を持って来いと言って帰してしまうのと似ている気がするのだが。

 


下記はリストの文章そのままである。


1. 外国官憲発行、帰化証明書又は外国国籍選択証明書( 外国の国籍を取得した理由及びその年月日の記載があるもの) 2通

2. 戸籍謄本 1通

3.フランスの身分証明書又は旅券

4.日本国旅券


やったー  (^-^)v

3番にフランスの身分証明書と書いてあるじゃないか!

 

なーんだ、悪いことなんてしていなかったではないか。

 

ホッ ( ̄▽ ̄;)

 

問題なのが1番と2番だ。

 

1番の帰化証明書がなくても、帰化したから発給されたフランスの身分証明書を持っているのだ。

 

だから私がフランス人だということが証明されないと困るのである。

 

それとも、フランスの身分証明書が信じられないのか?

 

 

うっかりしていた (´⊙ω⊙`)
この館内は日本である。

 

フランスの身分証明書だけでは信憑性にかけるのかもしれない。

 

 

ならばフランスのパスポートも持参すれば良いのではないか?

パスポートは世界に通用する身分証明書なのだから。

 

 


2番の戸籍についてだが、パスポートを申請した時に戸籍謄本を一緒に提出している。

 

なぜまたお取り寄せしなくてはならないのか?

 

記録されている情報だけで満足できないのなら、国籍法に関する重大な任務を背負った在仏日本大使館の力を最大限に発揮して、なんとしても自力で手にして欲しいものだ。

 

 

とにかく私は日本国籍から除籍して下さいと、義務を果たそうとしているのである。

 

 

事情聴取と同じく、その場でさっさと済ませればよいではないか。

 

 

仮に私が偽造したフランスの身分証明書を持って日本のパスポートを返しに行ったところで、一体どんなメリットがあるのだろうか?

 

それじゃあ無国籍になってしまう!

 

それに帰化した日にちをどうして知りたいのだろうか?

 

 

帰化を知って三か月以内にこの手続きをするのは義務らしい。

 

 

しかし過ぎたところで罰則はないのだ。

 

問題があるとすれば、

 

1. 日本人人口に誤差が生じてしまう事

 

2. 私の死後に戸籍が残ったまま、役所 がこのブラック戸籍の処理に困る

 

こんなところではなかろうか。

 

戸籍上の年齢が150才を過ぎたら、普通は生存していないはずなのだから、勝手に処分すれば良いではないか。

 

 

さあ、気をとりなおしてフランスの役所でこの帰化証明書を入手出来たとして、そこに取得日は書いてあるだろう。

 

しかし、取得理由まで記載されているのかは疑問である。

 

帰化申請書類に、フランス国籍が欲しい理由なんて書いていない。

 

それは面接の時に聞かれて、いくつか口頭で答えたのだ。

 

面接担当者がパソコンに入力していたが、どうまとめて書いたかは分からない。

 

今度はこの証明書を求めて役所に行かなくてはならないのかぁ。

 

 

それよりも面倒なのは戸籍謄本の入手。

だってフランスでは入手不可能。

 

日本の誰かに頼むか、自分が日本に行った時に手に入れなければならない。

 

誰かに頼むにしても、大の大人がただで頼む訳にはいかない。

 

しかも戸籍を出してもらうのは有料だし。

 

おまけに私自身が、もう一回在仏日本大使館に行かなければならないなんて!

 

平日に休みのないOLさんだったら、このために有休使って休むハメになる。

 

地方にお住まいならば、さらに交通費がかかる。

 

お金と時間をかけても、いいことは一つもない。


他国に帰化した者の義務とは言え、こんなハードルが高い届出、あなたが私だったら出しに行きますか?


こんなだから、途中で諦めて届けを出さない人がいるのではないか?

 

もっと簡素化して〜‼️


下剤を飲まないと気持ち悪いくらいの便秘のような、なんとも表現できない気分である。

 

つづく