jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

フランスの夏

 もう六月に入り、今月下旬あたりから夏のバカンスに入る人達が出てきます。

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なのでフランス人の機嫌が一番いい季節。

 

 そろそろ夏のバカンスの行き先や過ごし方について、日常会話の話題にのぼります。

 

 フランスの会社では年に5週間の休みがあり、そのうちの3~4週間を夏休みに消化する人が多いようです。

 

  昨日は30度を超える暑さになり、いきなりの暑さにも関わらずノースリーブのワンピースを着用する女性達が続出。

 

 公園ではビキニで日焼けを楽しむ様子が見られました。

 

 皆んな夏を待ってるんです。

 

 何で?と思いますよね。

 

 フランスの秋、冬は日差しが少なく、朝は8時過ぎてやっと明るくなり、夕方には暗くなってしまいます。

 

  日本ならお正月に富士山の見える快晴な空を見ることができると思いますが、パリで冬に快晴なんて珍しい事ではないでしょうか。

 

  長期にわたり暗くて寒い季節を室内で過ごし、明るく暖かい夏を待ちわびているのです。

 

 フランスは梅雨がなく湿度が低いので暑くても、木陰やビルの日陰に入ると涼しいのです。

 

 冷房がある家庭は珍しく、扇風機さえない家もあるのではないでしょうか?

 

 熱帯夜は数えるほどしかないので、眠れない毎日で疲れることはありません。

 

  なのでエアコンに慣れていない人がまあまあいて、そういう人は不自然な冷たい風を嫌います。

 

 公共の乗り物ではエアコンが入っていない場合も多く、車内は熱気で外の方が涼しいことは日常的。

 

 日の当たるオープンカフェで、サングラスをかけて食事をするのは当たり前。

 

日焼けなんて気にしていない様子。

 

 昔も今も日焼けはステイタス。

 

 気候の良いところで過ごしてきた事の証明だからです。

 

もともと肌の色が白い白色人種にとっては、肌が白くて綺麗と言うよりは不健康にみられがちな歴史があるのかもしれません。

 

 フランスは部屋によっては直射日光が当たらないので、夏でも22度くらいで生活している人もいます。

 

かつて住んだアパートが中庭側の窓しかなくて、外は夜の9時まで明るいのに6時から電気をつけないと薄暗くて、休日は夕方になると公園に本を読みに行ってました。

 

 こんな住宅環境だと、日が出ている時はなるべく外に出て日を浴びたいと思うはずです。

 

 ベランダや庭のない人にとっては公園が我が庭。

 

 休日に家族連れ、またはお一人様でもピクニックを楽しめるありがたい場所。

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 これからの時期はいつも以上にアペロ(夕食前にアルコールにおつまみなどを軽く取ること)でカフェのテラスは人だかり。

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7月に入るとパリの生活者が少なくなり、街は静かになります。

 

7月から8月は、レストランもバカンスに入ることがあるので要注意。

 

この時期はケガや病気に気をつけて過ごした方がよいでしょう。

お医者さんも少なそうです。

 

 引越しをするなら早めに業者を見つけておきましょう。

 

私はこのバカンスという言葉を、フランス映画で知ったのは20歳過ぎ。

 

ずっと夢の世界で人ごとだと思って過ごしてきました。

 

それがようやく昨年、3週間のバカンスを取る経験ができて嬉しかったです。

 

 でも本音を言えば、日本のような遠い国に行かないのであれば1週間の休みを6月、7月、8月に毎月とった方が、休みの前の楽しさは三倍、仕事の期間は計画をたて続けるのでワクワク過ごせていいなあと思います。