jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

美容の神さま見つけた💕

 日本にいた時は化粧品関係の仕事をしていたリュリです。

 

 

 年末にいつもお世話になっている美容師さんが捕まらず、中途半端に伸びてきた髪がうっとおしくて、なんとしても新年を迎える前に切りたかった。

 

 

それでYouTube をみてみたら、自分で切れるかも!と思い、後先考えずに切ってみた。

 

 

 数日後、以外な人が若返ったと言ってくれた。

 

 調子に乗って、これからも自分で切ってみようかなと思っていた。

 

 

 ショートヘアは素人が切っても大丈夫なのか?と心配していたが、人には分からないのだろう。

 

 

 ところが何年ぶりに会った女性にボソっとつぶやかれた。

 

 

 [(髪型) なんか美容っぽくないね。前はもっと美容を意識している感じだったのに。変じゃないけど ]

 

 
 自分では似合っていると思っていたが、昔の私の美意識を知っている人から見たら美意識を感じさせない自然な仕上がりになっているのだ。

 

 

 こ綺麗にしていたつもりが、こざっぱりに。

 

 

 そういえば、このところ元気だねと言われることはあったけれど、素敵ね、などオシャレの観点から何か言われることはなかった。

 

 

この指摘してくれた女性に感謝しなくては‼️

 

 

 若い子には気軽に[ 今日のメイク濃くない?]とか[ 太った?]など言えるかもしれない。

 

 

 メイクが濃くなるのは頑張り過ぎたから起きたアクシデントだし、太ったなんて言えるうちはふっくらしたね、くらいの感覚だろう。

 

 

 それが、分別のある年頃の女性に対して世間は口出ししてこなくなる。

 

 大人の女性であれば、自分の姿は自己プロデュースの結果なのだ。

どんな仕上がりになっているのかなど、当然わかってやっているはず。

 

指摘したら恨まれるだけだ。

人にネガティブなことは言いにくい。

たとえ白髪が一本飛び出しているのをみつけても、変だなぁと思う服を着ているのを見ても、所詮は人の事。

 

 

        人の振り見て我が振り直せ

 

 

それなのに、あえて言ってくれる人が周りにいたら、絶対に逃がしてはいけない!

 

   
     かなり希少価値の高い人である。

 

耳が痛いことを言われると誰でも傷つく。

傷つくということは、自分が思ってもみなかったことを人に言われたから。

 

普段から思っていたことを言われたのなら、[ やっぱり、あなたもそう思う? ]

と、傷つく事はない。

 

 

 美容にとって、大きく傷つく出来事はピーリングするくらいの効果があるはずだ。

 

 そう、古い皮を一枚めくって、新しい自分を呼び覚ますように。

 

 今までは同じ鏡をみていても見えなかった、自分のヤバさに気づきはじめる。

 

 そのうち周囲や雑誌をみて、自分の可能性を追求しだす。

 

どこまで戻れるのか?

 

さっきまで何の不安もなく、崖っぷちに向かってゆっくり運転してきた車のブレーキを、全体重をかけて踏み切るくらい

 

落ちてはいけない‼️

 

と、焦るのだ。

 

 

この効果、一万円の美容液以上に速効性があるかもしれない。

 

ショック療法だが、下手に褒められるよりはマシなのだ。

 

 子役の頃に可愛いかった子が、大人になると普通になってしまうのをみれば分かるだろう。

 

容姿を褒められ慣れると、そのことに関しては当たり前になる。

 

可愛いね、なんて言われ続けたら、努力しなくても可愛いかった子供時代が過ぎても、本人はずっと可愛いままでいられると信じているだろう。

 

だから周りにマイナスポイントを指摘してくれる人がいなければ、努力して美を手に入れる意味がわからない。

 

その間に、可愛いと言われない子は必死で研究を重ねているのである。

 

自然なままで可愛いかったり、美しくいられる期間は限られている。

 

消美期限を過ぎたら、努力なくして美は保てない。

 

男性に好かれたいなどの目的があれば進んで努力をするだろう。

 

そんな目的もなく、タレントのように人に見られる職業でもない一般人が美容にかける情熱を保つには、どうしたら良いのだろうか?

 

 

 そこで、耳が痛いことを言ってくれる人は美容の神さまなのだ。

 

言われているうちは改善の余地がある。

 

少なからず、以前のほうが魅力的だったと教えてくれているのだ。

 

その期待に応えようではないか。

 

この勇気ある発言をする美容の神さま、かならずしも女性とは限らないし、オシャレにハマっている人とも限らない。

見逃さないように気をつけて!

 

フランスだから着物を着よう

 いつかベルサイユ宮殿の仮装イベントに参加したいリュリです。

 

 このイベント、帰りが遅くなるからソロ女としては不安で、一人で行ってもなーと思って、なかなか参加を決意できずにいる。

 

 

 さて、特別な装いといえば日本なら着物がある。

 

お値段も着付けも特別で、着る人は着るが、一生のうち七五三、成人式、結婚式の数回着るだけの人も多いのではないだろうか。


 二十歳の頃に舞を習っていた私は、浴衣ならお稽古の度に着ていたので、今でも着ることができる。

 

帯も文庫結び ( リボンみたいな結び方 )

でもよければ、着物も自分で着られる。

 

 

 その頃、普段から着物を着ている他のお弟子さんがいらして、私も将来は着物で生活したいと憧れていた。

 

 生活感がなく、優雅で粋であった。

そんな女性になりたかった。

 

 現実を振り返ると、働きだしてから日本で着物を着たのはいつだろう?

 

浴衣すら着ていない。

 

着物よりもワンピースやドレスの方が手軽で安い。

 

 それに日本には着物のプロが大勢いるから、季節に合った着物に帯はコレ。それに合わせる小物には etc..........

 

 細かいルールがあるようで、自分の好きに着て出かけられない雰囲気だし、そもそも正月以外に着物で出かけたら周囲の人が??と思うのではないかと、かなり勇気の要る行為なのだ。


ところがフランスに来てからは以外と着る機会に恵まれた。

 

 と、言うよりは人目を気にせずに自由に着てしまえるのだ。


着物に詳しい人に出くわす確率はかなり低い。


自分で着付けが出来るだけでも、日本人に驚かれるのだ。


柄が派手だろうが、素材が安かろうが、日本人以外の人にとってはワンダフル、ビューティフルなのだ。


一般的に着物や浴衣を着ている人を見かけるのは、お花見、オペラ鑑賞、7/14のパリ祭だろうか。


ここ数年は忙しくて、着物を着た後の洗濯や片付けが面倒で着ていなかった。


ところが昨年にフランス国籍をもらってから、買ったまま着たことがない洗える着物があるのを思い出した。


思い切って、クリスマスの日のバレエ公演に着て行った。

 

ジーンズで行くよりは、出演者に対するリスペクトは高いだろう。

 

 久しぶりに着る恥ずかしさで、地下鉄に乗る時から周りのリアクションを観察していた。


ところがチラリと見られるくらいで、大した反応はなかった。


逆に着物ごときでは人に振り返ってもらえない。

 

注目を集めたければ、花魁道中か参覲交代くらい派手にやらねば。


注目度の低さはオペラ座の中でも同じ。


たまに珍しそうに私を見ている人がいたけど、着物を着ている人はホントに珍しいのだから仕方ない。


そんなに恥ずかしがらなくてもよかったのだ。


調子にのった私は、正月中に着る機会があれば着て行こうと企んだ。


そしてこの間の日曜日、昼間は今年初の仲間の集まりがあり、夜は先輩が私の帰化祝いをレストランでしてくださり、その両方に着て行った。


こうなれば、同席者は恥ずかしいかもしれないが、私にはもう恥ずかしさの微塵もない。


帰りに着物好きなフランス人女性が話しかけてきて、こんなテキトーにきた着物姿をほめちぎってくれた。

 

着物を褒められたのであり、それを選んだ審美眼と着付けた技術が評価された気がして嬉しかった。

 

日本文化の中で一番好きなのは着物である。


フランス人となった今、堂々と外国人流に着物を着ても許されるかなぁと、着物に対してハードルがググッと下がった出来事となった。


もしかしたら、着物で生活する日がやってくるかも知れない⁉️、

 

 

風邪薬を飲まない方が良い理由

毎年一月になると風邪が悪化して、体調最悪な過去を過ごしてきたリュリです。

安静にするためひと月、休日を寝て過ごしては時間の無駄だし、咳のし過ぎで身体は痛いし呼吸も辛かった。

これからも毎年、一月を捨てるように過ごすなんてイヤだし、年々酷くなる風邪の症状が気になる。

それにフランスでの一人暮らしで、体調を崩すと物凄く不安になる。


このまま咳のし過ぎで死んじゃうかも!


大げさな話ではない。
お年寄りの死因に多いのだ。
この先を考えると、明日は我が身。

それで昨年は
[ 健康な身体になるんだ!]
と決意したのだ。


だから風邪薬は飲まない事に。


そして昨年の年末から今年の今まで、すぐに治る風邪未遂は4回あったが、昨年冬までのような本格的な風邪にはかかっていない。


なんで風邪薬の断捨離ができたのか、皆さんに是非聞いてほしい。



昨年、風邪について研究していたらこんな記事を目にした。

[ 風邪はほっておいても、だいたい3日でなおる ]

病院の先生の記事だった。

嘘〜、普通の風邪は3日で治るなんて知らなかった。

しかも
[ 風邪に効く薬はない ]
という。

世の中に出回っているのは、風邪の症状を緩和する薬。

なら、鼻水が垂れて接客ができないとか、クシャミが止まらなくて大事な会議に差し支えるなど、よほどの事がなければ薬を飲まなくたって良かったのだ。

[ はやめのXXロン]なんてコマーシャルをみて育ったので、風邪を感じたらすぐに風邪薬を飲まないと、ひどい事になるのではないかと、ずっと洗脳されていたのだ。


なんと、お医者さんの中には自分が風邪をひいても風邪薬を飲まない人が存在する。

さらには、[ このくらいの風邪で病院に来なくたって、寝ていれば治るのに]とネットに書いてあった。

そうか、そんなに医者や薬に頼らなくてもいいのか。

考えてみれば薬は身体にとって自然な物ではないはず。

今までは疑いもしなかったが、その飲んだ薬の毒性が身体に残留することはないのだろうか?

昨冬のひと月間、毎日薬を使い続けて、便秘症の私の身体はきちんと排出できているのか?


身体は溜まった不要物をどんな形でかは分からないが、健康であれば必ず出そうとする。


便、尿、汗以外で出し切れない残留物は、肌から痒みや吹き出物、炎症で出そうとする。

健康になっていく過程で毒素大放出なんて事になっては困る。


それから真剣に食事を見直した。

家ではなるべく減農薬の野菜中心。
りんご人参ジュースを朝飲む。

こんな簡単な事で、幼少期からの便秘が解消できた。


これで今まで以上に、毒素を便から出せる。

腸活という言葉を知ったのはこの頃だ。
免疫力アップには腸活が欠かせない。

それからは、風邪の研究から腸の研究に変わっていった。

さあ、2018年11月、待ちに待った風邪をひき始める時期到来。

風邪薬飲まないぞー、この冬は。

張り切ったところで、やはり風邪の症状は出るのだ。

3日間も風邪の身体でいるのはイヤだなぁ。
もっと早く治せないかなぁ〜

それなら風邪の進行を早めたら良いではないか!

だいたい、ノドが痛いとか寒気がして風邪がスタートする。

のちに鼻水や頭痛。

そして発熱、下痢。

発熱は風邪ウイルスと身体の最後の戦いで、この熱でウイルスが死滅する。
だったら自然の流れに身をまかせていないで、さっさと発熱くらいの体温に身体を温めれば良いのでは?

そして実行してみた。

<< ジンジャーレモネードをガブガブ飲もう大作戦 >>

材料 コップ一杯分

レモン 半分
ハチミツ お好みの甘さで
チューブの生姜 2~3センチ

この三点を用意。

作り方

1. カップに、レモンを半分に切って手で潰してしぼる。皮ごといれる。
(皮を入れるのでオーガニックを愛用)

2. 生姜とハチミツ、お湯を入れたら出来上がり。

具合の悪い時は、面倒な事なんてやる気にならない。
とにかく簡単で手間がかからないのが一番。
だからこの際、生姜もチューブタイプ、レモンも手で潰すだけ。

どうしてこの3つなのか?

レモンにはビタミンCが豊富に含まれていて、免疫力アップに役立つ。
ビタミンCは殺菌作用の手助けをする。
さらにクエン酸が豊富で、疲労回復に役立つ。

疲れているから風邪をひきやすい。
疲れていたら治りが遅くなる。

それに美肌効果があるので、風邪による肌ダメージを抑えてくれる。

レモンの皮は絞った汁よりも、これらのいくつかの効果がアップする。
だから捨ててはもったいないのだ。



生姜は、血行促進、殺菌効果、整腸作用、抗炎症作用と、身体を温めたり、風邪による身体への影響を抑えてくれる。



ハチミツには殺菌効果があるので、ノドの痛みや咳止めに役立つ。

さらに美容的にみても保湿効果があり、熱で乾燥しがちになる肌の潤いをキープする。

1日に3~4杯、いつもの飲み物の代わりに飲み続けた。

ついでに常備しているビタミンCのサプリも多めに摂取。

たとえ摂取量が多過ぎても、ビタミンCは身体からでていってしまうから、風邪の数日間はしっかり摂取。

多く取り過ぎるとお腹が緩くなる場合があると書いてあっても気にしない。

むしろ便秘でウイルスが体内に停滞してしまうよりは、一刻も早く出してしまいたいので、願ったり叶ったり。

中からのケアをしたら、今度は身体の外から温める。


熱めのお風呂でもシャワーでも、簡単なほうで身体を温める。


その後は、できたら肌に触れる下着やパジャマは綿素材にして、暖かくして熟睡。

夜中に汗をかいたら、面倒でも着替えをオススメしたい。
汗による冷えや、肌あれを防ぐからだ。


ここ大事‼️
睡眠時間はいつもよりも長く確保したい。
身体が疲れていては、ウイルスとの戦いでバテてしまう。

睡眠中は起きている時ほど身体を動かしたりしないので、エネルギーの多くを身体の修復作業に使用できる。

夜間に消化でエネルギーをつかい過ぎないように、あまり食べずに早く寝る。

熟睡の為アルコール度数の高いお酒をおちょこ半分飲むと、身体は暖かくなるし眠くなるし、ノドの殺菌にもなる。

冬のはじめにポルトガルの甘いポルト酒を用意しておいた。

ワインが余っているときは、そこにレモン、チューブ生姜、ハチミツを入れてレンジで温めて飲んだら、超美味しかった。

ちなみにフランスでは、ホットワインがメニューにあるカフェもあるくらいポピュラーな飲み物。
生姜ではなくて、シナモンなどのスパイスが入っている。


これを飲んだ時は風邪への不安が和らぎ、リラックス効果が高くなって、いつもの夜以上に幸福を感じた。


普段幸せな気持ちで眠るなんて、考えてみたらそんなにない。

いつもは、翌日の段取りを考えたりして眠るからだ。

そして風邪の翌朝、どこかが乾燥していることもなく、むしろ肌がツヤツヤで、なんとなく鼻が出る程度に落ち着いた。


その後も数日はジンジャーレモネードを愛飲しているうちに、風邪の為に飲んでいるのか美肌の為に飲んでいるのか分からなくなるほど、存在感の薄い風邪で終わってしまった。


この程度の風邪なら、すでに4回ひいている。

風邪をひくと鼻の奥がカピーンと乾燥して引きつっていたが、あれは風邪薬の仕業だったのか。

辛い風邪の症状だと思っていたが、勘違いであった。

周りの人が風邪による頭痛を2日目に持ち越した時、私の頭痛は2日目にはなくなっていた。

こうなってくると、風邪を早く治す選手権大会に出場したら優勝できるのではないかと思う。


すっかりコツを得た私は、今や風邪回復のスペシャリストを目指している。


日本国籍喪失が簡単ではない理由

新人フランス人のリュリです。

 

フランス人になったら、3カ月以内 ( 日本在住以外は ) に日本に国籍喪失届けを出さなくてはならない。

 

これはデータで残っている戸籍を消してもらう為のもの。

 

これを消さないからと言って、いつまでも日本人でいられる訳ではない。

 

本人が帰化を知った日から、日本国籍は自動的になくなっているのである。

 

しかし本人しか知らない事だから、知らんぷりして日本のパスポートを更新したり使ったりできると思うかもしれないが、これは犯罪である。

 

 

終わり良ければ全て良し.........

 


きっちり3カ月以内にケリをつけたいところだ。


今まで数々の届けを出してきたが、自分のためになる訳でもないのに、今回ほど時間と手間がかかる手続きはした事がない。

 

 

提出書類の中でフランス政府発行の帰化証明書が難易度の高い添付書類である。


前回、区役所に行って聞いてみたら、小審裁判所に行くように言われた。

 

 

日を改めて、小審裁判書にフランス帰化証明書を求めて出直した。

 

すでに私の前には18人待ち人がいる。

 

待つことジャスト1時間。

 

窓口で帰化証明書が欲しいと伝えたら、

 

❓❓❓

係員は全く理解できないでいる。

 

[ 誰のが必要なの?]

 

一から事情を説明する。

[ 私のです。
フランスに帰化したので、日本大使館に知らせなくてはなりません。]

 

[ 法令書を持ってるでしょ。それが証明になるから、ここでは何も出せないわよ。]

 

[ その法令書は帰化の知らせから6カ月くらいで届くと、ここに書いてあります。

でも、帰化後3カ月以内に日本大使館に持っていかなければなりません。]


証拠となる持参した帰化連絡の手紙を見せた。


粘ってみたが、ここでは愛想よく引き上げるのが懸命に思えた。

 

結局、本日も帰化証明書は手に入らなかった。

 

仕方ない、在仏日本大使館に電話して聞いてみよう。


結論!

この先にお呼ばれするであろう[ 帰化者のセレモニー] に参加した時に、それらしい物が貰えるそうだ。


なーんだ、在仏日本大使館に行ってその書類は何かと質問した時に、教えてくれたら良かったではないか!


セレモニーで受け取る書類とは知らず、区役所や小審裁判所まで時間をやりくりして行ったのに!

 

 

まあ仕方ない。感動するようなお役所仕事なんて日本では見た事がない。


気をとりなおして、前向きに提出を検討しよう。

 


まずはセレモニーがいつなのか?


たまたま私のひと月前に帰化した人がいて、すでにセレモニーの招待状が届いたと聞いた。

 

その人の情報だとセレモニーの日程は帰化から3カ月後くらいだった。

 

ギリギリ間に合うか、期限を過ぎてしまうか分からない。


最後の最後に 不本意な違反者になってしまうのは避けたい。

 

 

その点についても聞いておかなくては。


大使館の 担当者の方曰く、もし3カ月を過ぎてしまっても、遅延理由を書いて出せばよいとの事。

 

寛大ではないか!


まあ、公認の違反者になれるわけだ。


もし提出しなければ、日本のパスポートを使ったりする人もいるかもしれない。

そんな犯罪行為を食い止めるための予防線的な法律のようだ。


あらあら、必死になってあちこち駆け回って、提出の期日を守ろうなんてしなくても良かったのだ。


今後皆さんの中で帰化予定の方がいたら、この手続きはのんびりと構えてOKです。

 

まだまだ日本との関係はつづく...

 

 

 

 

日本国籍、喪失に一苦労

 フランス人になったばかりのソロ女、リュリです。

 

 フランス帰化後、フランス人として行った事は国民IDカードとパスポートの申請。


これは自身のためなのでワクワクしてできた。

 

しかし❗️

 

 元日本人としての[ 義務 ]である国籍喪失届けが未だ出せずにいる。

 

この届けを出すには、

1. フランスのIDカード
2.日本のパスポート
3.フランス政府発行の帰化証明書(帰化理由と日付けが記載されているもの)
4.日本の戸籍謄本

 

以上を揃えて提出しなければならない。

 

重い腰を上げて帰化証明書を求めら市役所に行た。

 

受付のマダムはニッコリ微笑んで

 

 

[ ここじゃないのよ。ここでもらえるから。]

 

 

と、小審裁判所( Tribunal d’instance)の住所の書いてある紙をくれた。

 

大抵の証明書は市役所で取れると思っていたら、地下鉄を乗り継いで行かなくてはならない。

 

 

ん、も〜うっ、めんどくさい‼️

 

 

いつもならキレてしまうのだが、3時半だというのに朝から何も食べていなかったおかげか、怒る気にもならなかった。

 

むしろ、この作業を楽しもうとさえ思えたのだ。

 

今日中にこれを手にして、間に合えばそのまま在仏日本大使館に行って届出を完成させたいところだ。

 

 

今やゲーム感覚。

 

駅から出ると、あまりフランスのイメージではない街並に遭遇。

ホントにこんなところにあるのかなぁ?

携帯のナビに導かれて、ガラス張りの大きな近代的建築物の前にたどり着いた。

 

街並にから浮いている、この綺麗過ぎる建物が小審裁判所だった。

 

 
 荷物のセキュリティチェックを受けて、ピカピカなエントランスに入った。

 

 

フランスにしては眩過ぎる別世界。

 

 

これまた綺麗な受付嬢いわく

 

[ 13時までですから、今日は終了しました。
明日来て下さい。9時からやってますので。]

 

ということで、また来るしかない。

 

 

だが、なぜか面倒だとは思わなかった。

 

こんなところに来る機会はそうそうないのだ。

 

このきらびやかな空間が、通う喜びを感じさせるのか?

 

いやいや、通うようになる事はさけたい。


次回は来館記念に中のコーヒーショップで、お茶でも飲んでみようかと楽しみになった。

 

見るからに普通のコーヒーショップと客層が違かった。

 

どんな話をしているのか、ちょっと興味がある。

 

こうなると、ちょっとした観光気分である。

 

それにしても帰化証明書の記載内容が楽しみである。

 

日本政府の求める[ 帰化理由 ]がそこに書いてあるのだろうか?

 

その内容を自分で翻訳して添付するのだが、パズルのように言葉を繋いでいく作業で面白い。

 

 

まだまだ楽しみとネタが残っている。

二重国籍⁉️ 後編

フランス人になりたて、ソロ女のリュリです。

 

フランス国籍を取得出来たと知らせを受けてから、

 

[ 早く日本のパスポートを返さなくては、二重国籍になってしまう!]

 

と、罪悪感が脳内に充満していた。

 

ようやくフランス人用の身分証明書を手にして、急いで在仏日本大使館に行ったのだ。

 

なんと( ゚д゚)

 

日本のパスポートとフランス人用の身分証明書だけでは届出ができなかった。

 

他に必要な物は

• 帰化証明書か、外国国籍選択証明書 ( 外国国籍を取得した理由とその日付けが書いてあるもの。)

 

• 国籍謄本 ( 窓口の方曰く、参考資料なのでコピーや抄本、過去に取得したものでも良いとの事。)

 

この2点が足りなかった為に、二重国籍問題が解決しなかったのだ!

 

ここまでは前編に書いた。

 

 

さあ、結論から言おう。

 

 

         私は二重国籍ではない‼️

いや、むしろそんな特別待遇は受けられないのだ。

 

    ❓❓❓❓❓❓❓❓❓❓❓

 

皆さんの中には

[ フランス人になったリュリが日本のパスポートを持っているのに、どうして二重国籍じゃないの? ]

 

とモヤモヤし始めた方がいるかも知れない。

 

きっと私の周りは全員もれなく❓❓❓と思うだろう。

 

本人でさえ数日前までは知らなかったのだから、帰化未経験者の大多数の人は知らなくて当たり前だ。

 

なんせ、結婚よりもする確率が低い事なのだ。

 

身の回りに既婚者はいても、既帰化者に出会うことがない人さえいるだろう。


たとえいたとしても、

 

[ いやー、フランス人になったんだけど、フランス人として育っていないから、考え方の違いの溝を埋めるのが大変でさー]

 

etc..... などと 嫁姑問題みたいにペラペラと話たりはしないだろうし、日本人が外国に帰化したのならカミングアウトをしない人もいるだろう。

 

だって、必ずこう聞かれる。

 

[ 何で日本国籍を捨てるの?]

 

その質問の裏には、

{ 平和で豊かな日本に生まれて、その日本のパスポートは世界的にみてもかなり価値があるのに、わざわざ外国人になる必要があるの?

日本人でいたほうが良いんじゃない? }

 

と、こんな心理が隠されているのは知っている。

 

 

いやいや、世界を股にかけて仕事をしているビジネスマンじゃないのだから、出入りが難しくなる国が増えても問題ないのだ。

 

そして、私はしっかりした兄弟に恵まれていて、たとえ両親の具合が悪くなっても介護帰国をしなくて大丈夫なのだ。

 

この先皆んな歳をとって行く。

日本に帰るつもりもないのに日本国籍でいたら、結婚、離婚など何かあるたびに日本から書類を送ってもらわなくてはならない。

 

兄弟だって常に時間があって健康とも限らない。

 

親のことを任せて、身勝手に海外に出て来て暮らしている私の事で、兄弟に迷惑をかけたくないのだ。

 

 

 

それにさー、日本国籍を捨てた訳じゃないですよ。

 

そんな風に捨てたり拾ったりできたらいいんだけどねー


日本が国籍法に基づき、私との縁を切り離したのだから。

 

詳しくはすぐ後で解説するとして

 

 

 

まあ、外国への帰化に関しての知識豊富な人は日本国民のうちごくわずか。

 

そしたらほとんどの人は、インターネットやテレビ報道の一部を、疑いもなく知識として吸収してしまうだろう。

 

少なくとも私はそうだった。

 

この度、自身の身に降りかかる二重国籍問題を抱えて、詳しく調べざる得ないなくなったのだ。

 

そこで帰化者のバイブルになるであろう、こんなサイトと出会えた。

 

在ニューヨーク日本領事館
ホームページより

日本国籍をお持ちで米国籍を取得された方,これから取得される方へ(日本国籍について正しい理解のために)

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/a1/01.html

 


さてこの内容によると、
本人の意思で外国に帰化申請をし、取得できたと知った時から、戸籍がデータ上で残っていても、外国の国籍一つとなるという。

 

したがって、今までのように日本に婚姻届や子供の出生届の提出、そして日本パスポートの使用や更新はしてはいけないのだ。

 

これらをうっかり行う人の事を二重国籍と呼ぶのではない。

 

これは       << 違法 >>

または       << 犯罪 >>

 

と言うのだ。

 

ここを勘違いしやすい!

 

 

多数のインターネット情報でこの勘違いが見受けられる。

きっちり区別して使おう。

 

 

それにしてもダークなイメージをもつ二重国籍と言う言葉だが、実は国の認めた特別待遇なのだ。

 

持っている人は、堂々と発表して良いのである。

 

ここでまだ二重国籍に関しての疑問が残っている人もいるだろう。

 

なぜ二重国籍が問題になるの?

 

それは、こんなケースが話題になるからではないだろうか。

 

1. 多国籍を認めている国の外国人が、日本人になった場合


2.その国の人と結婚したら自動的に国籍が与えられる場合


3.日本人と外国人の間に生まれた子供


これ以外にもあるかもしれないが、この3つを見てみよう。

 

 

1. 外国人が日本人になった場合は、外国籍を失うべき。   国籍法第5条1項

 

ここからが日本政府にはどうにもならないのだが、外国人の母国が二重国籍を認めていたら、その国にとっては届出の必要はない。

 

それなら届出をせずにその国の特典を受け続ける人もいるだろう。

 

外国籍を持ち続けるのは違法だ。

 

今は日本へ外国国籍喪失届が必要になったとネットで読んだ。

 

しかし違法でも罰則がないので犯罪ではない。

 

どういうことかと言うと、高校生がタバコを吸っていても社会的に罰金や刑罰はないのと同じだ。

 

 

2. たまたま結婚相手が外国人で、結婚したら望んでいないのに外国籍がついてきてしまった場合。


これは日本が認める二重国籍になる。しかし期間が決まっていて、期間中にどちらかを選択する。一生の特典ではない。


3. ハーフの子供は22歳までにどちらかの国籍を選択するのだが、日本国籍を選択した人で外国籍を喪失していない場合は、

 

国籍法16条1項により

[ 外国国籍離脱の努力 ]

 

と法務省のホームページに書いてある。

 

 

罰則が書いてないのだから、努力を一生し続けて、ついに達成できずに生涯を終えてしまう可能性がある。

 

この場合は
[ 二重国籍離脱の努力中 ]
と呼ぶのだろうか?

 

当事者が具体的にどんな努力をしているのか、機会があればぜひ聞いてみたいと思わせる、興味ある法律である。


こうして、生まれて初めて法律文書をまじまじ読んだのだった。

 

 

さあ、国籍喪失届出をしなければ!

出さなきゃ違法だからね〜😱

 

 

二重国籍⁉️ 前編

フランス大好きソロ女のリュリです(^.^)

 

年末からずっと、心が便秘のようにスッキリしないモヤモヤを抱えたまま過ごしてきた。

 

帰化をしたら日本にパスポートを返さなくてはならないのだか、ずっとできずにいたからだ。

 

 

二重国籍のままでいたくはないけど、事情があって。

 

なぜって?

 

 

フランスの身分証明書を受取るまでは、日本のパスポートしか有効期限以内の身分証明がなかったのだ。

 

フランス人としての身分証明書を申請したが、

 

[ 早くて15日、でも人によって違うので何とも言えません。]

 

と役所の窓口で聞いていた。

私のケースは一般フランス人と異なるから、裏付けを取るに時間がかかるかもしれない。


かつて所持していた外国人用の滞在許可証は期限切れ。

 

 

滞在許可証の更新手続き日を予約した証明書や、フランス身分証明書の受け取り時に必要な申請証明書ならある。

 

でも(^_^;)

 

やはり有効な本物を手にしてから日本のパスポートを返したかった。

 

万が一郵便局からの不在票がポストに入っていて、手紙を受け取りに行く用ができてしまったら!

 

窓口の新人職員さんでもパッと見て理解できる身分証明書で本人確認をした方が、後ろの人を待たせずに済むし私も早くその場から解放される。

 

 

そして前回のブログで書いたように、ついにフランス人用の身分証明書を手に入れた。

 

 

出来上がったとSMSで連絡がきたのは、申請日から22日後の最近にしては綺麗に晴れた日だった。

 

 

あいだにクリスマスや元旦と2日の祝日があった割には早い到着ではないか。


さあ、これさえあればこっちのものだ。


すぐに受け取りに行き、意気揚々とその足で在仏日本大使館に直行した。

 

 

やっと二重国籍の呪縛から解放される。

       ♪───O(≧∇≦)O────♪

 

これで清く正しいフランス人として生きていかれる。


さて、在仏日本大使館の窓口で日本のパスポートとフランス人用身分証明書をだし、

 

 

[ フランスに帰化したので、パスポートを返しに来ました。]

 

と告げた。

 

<< 二重国籍サヨナラ宣言 >> だ!


ところが.......

 

係りの方は、必要書類のリストと国籍喪失届けの用紙を奥から出してきて、

 

[ 全て揃えて提出してください。]

 

というではないか‼️


えー〜っ?

せっかく来たのに   Σ(゚д゚lll)

すぐに二重国籍から解放されないの?

 


食い下がってもムダな感じだったので、封筒に入れてもらった書類を抱え、一旦引き上げる事にした。

 

 

このまま私を帰してしまっていいのか?

 

 

例えが変かもしれないが、犯罪者が警察に出頭したのに、証拠を持って来いと言って帰してしまうのと似ている気がするのだが。

 


下記はリストの文章そのままである。


1. 外国官憲発行、帰化証明書又は外国国籍選択証明書( 外国の国籍を取得した理由及びその年月日の記載があるもの) 2通

2. 戸籍謄本 1通

3.フランスの身分証明書又は旅券

4.日本国旅券


やったー  (^-^)v

3番にフランスの身分証明書と書いてあるじゃないか!

 

なーんだ、悪いことなんてしていなかったではないか。

 

ホッ ( ̄▽ ̄;)

 

問題なのが1番と2番だ。

 

1番の帰化証明書がなくても、帰化したから発給されたフランスの身分証明書を持っているのだ。

 

だから私がフランス人だということが証明されないと困るのである。

 

それとも、フランスの身分証明書が信じられないのか?

 

 

うっかりしていた (´⊙ω⊙`)
この館内は日本である。

 

フランスの身分証明書だけでは信憑性にかけるのかもしれない。

 

 

ならばフランスのパスポートも持参すれば良いのではないか?

パスポートは世界に通用する身分証明書なのだから。

 

 


2番の戸籍についてだが、パスポートを申請した時に戸籍謄本を一緒に提出している。

 

なぜまたお取り寄せしなくてはならないのか?

 

記録されている情報だけで満足できないのなら、国籍法に関する重大な任務を背負った在仏日本大使館の力を最大限に発揮して、なんとしても自力で手にして欲しいものだ。

 

 

とにかく私は日本国籍から除籍して下さいと、義務を果たそうとしているのである。

 

 

事情聴取と同じく、その場でさっさと済ませればよいではないか。

 

 

仮に私が偽造したフランスの身分証明書を持って日本のパスポートを返しに行ったところで、一体どんなメリットがあるのだろうか?

 

それじゃあ無国籍になってしまう!

 

それに帰化した日にちをどうして知りたいのだろうか?

 

 

帰化を知って三か月以内にこの手続きをするのは義務らしい。

 

 

しかし過ぎたところで罰則はないのだ。

 

問題があるとすれば、

 

1. 日本人人口に誤差が生じてしまう事

 

2. 私の死後に戸籍が残ったまま、役所 がこのブラック戸籍の処理に困る

 

こんなところではなかろうか。

 

戸籍上の年齢が150才を過ぎたら、普通は生存していないはずなのだから、勝手に処分すれば良いではないか。

 

 

さあ、気をとりなおしてフランスの役所でこの帰化証明書を入手出来たとして、そこに取得日は書いてあるだろう。

 

しかし、取得理由まで記載されているのかは疑問である。

 

帰化申請書類に、フランス国籍が欲しい理由なんて書いていない。

 

それは面接の時に聞かれて、いくつか口頭で答えたのだ。

 

面接担当者がパソコンに入力していたが、どうまとめて書いたかは分からない。

 

今度はこの証明書を求めて役所に行かなくてはならないのかぁ。

 

 

それよりも面倒なのは戸籍謄本の入手。

だってフランスでは入手不可能。

 

日本の誰かに頼むか、自分が日本に行った時に手に入れなければならない。

 

誰かに頼むにしても、大の大人がただで頼む訳にはいかない。

 

しかも戸籍を出してもらうのは有料だし。

 

おまけに私自身が、もう一回在仏日本大使館に行かなければならないなんて!

 

平日に休みのないOLさんだったら、このために有休使って休むハメになる。

 

地方にお住まいならば、さらに交通費がかかる。

 

お金と時間をかけても、いいことは一つもない。


他国に帰化した者の義務とは言え、こんなハードルが高い届出、あなたが私だったら出しに行きますか?


こんなだから、途中で諦めて届けを出さない人がいるのではないか?

 

もっと簡素化して〜‼️


下剤を飲まないと気持ち悪いくらいの便秘のような、なんとも表現できない気分である。

 

つづく