jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

日本国籍喪失が簡単ではない理由

新人フランス人のリュリです。

 

フランス人になったら、3カ月以内 ( 日本在住以外は ) に日本に国籍喪失届けを出さなくてはならない。

 

これはデータで残っている戸籍を消してもらう為のもの。

 

これを消さないからと言って、いつまでも日本人でいられる訳ではない。

 

本人が帰化を知った日から、日本国籍は自動的になくなっているのである。

 

しかし本人しか知らない事だから、知らんぷりして日本のパスポートを更新したり使ったりできると思うかもしれないが、これは犯罪である。

 

 

終わり良ければ全て良し.........

 


きっちり3カ月以内にケリをつけたいところだ。


今まで数々の届けを出してきたが、自分のためになる訳でもないのに、今回ほど時間と手間がかかる手続きはした事がない。

 

 

提出書類の中でフランス政府発行の帰化証明書が難易度の高い添付書類である。


前回、区役所に行って聞いてみたら、小審裁判所に行くように言われた。

 

 

日を改めて、小審裁判書にフランス帰化証明書を求めて出直した。

 

すでに私の前には18人待ち人がいる。

 

待つことジャスト1時間。

 

窓口で帰化証明書が欲しいと伝えたら、

 

❓❓❓

係員は全く理解できないでいる。

 

[ 誰のが必要なの?]

 

一から事情を説明する。

[ 私のです。
フランスに帰化したので、日本大使館に知らせなくてはなりません。]

 

[ 法令書を持ってるでしょ。それが証明になるから、ここでは何も出せないわよ。]

 

[ その法令書は帰化の知らせから6カ月くらいで届くと、ここに書いてあります。

でも、帰化後3カ月以内に日本大使館に持っていかなければなりません。]


証拠となる持参した帰化連絡の手紙を見せた。


粘ってみたが、ここでは愛想よく引き上げるのが懸命に思えた。

 

結局、本日も帰化証明書は手に入らなかった。

 

仕方ない、在仏日本大使館に電話して聞いてみよう。


結論!

この先にお呼ばれするであろう[ 帰化者のセレモニー] に参加した時に、それらしい物が貰えるそうだ。


なーんだ、在仏日本大使館に行ってその書類は何かと質問した時に、教えてくれたら良かったではないか!


セレモニーで受け取る書類とは知らず、区役所や小審裁判所まで時間をやりくりして行ったのに!

 

 

まあ仕方ない。感動するようなお役所仕事なんて日本では見た事がない。


気をとりなおして、前向きに提出を検討しよう。

 


まずはセレモニーがいつなのか?


たまたま私のひと月前に帰化した人がいて、すでにセレモニーの招待状が届いたと聞いた。

 

その人の情報だとセレモニーの日程は帰化から3カ月後くらいだった。

 

ギリギリ間に合うか、期限を過ぎてしまうか分からない。


最後の最後に 不本意な違反者になってしまうのは避けたい。

 

 

その点についても聞いておかなくては。


大使館の 担当者の方曰く、もし3カ月を過ぎてしまっても、遅延理由を書いて出せばよいとの事。

 

寛大ではないか!


まあ、公認の違反者になれるわけだ。


もし提出しなければ、日本のパスポートを使ったりする人もいるかもしれない。

そんな犯罪行為を食い止めるための予防線的な法律のようだ。


あらあら、必死になってあちこち駆け回って、提出の期日を守ろうなんてしなくても良かったのだ。


今後皆さんの中で帰化予定の方がいたら、この手続きはのんびりと構えてOKです。

 

まだまだ日本との関係はつづく...