jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

パリで安全に暮らすためには⁉️

 日本では引ったくりにあったことがあるけれど、パリに9年住んでいて安全な毎日を過ごせているリュリです。

 


 さっき夕食時にレストランに行ったら、近くに日本人男性が2人座っていた。

 

どうやら仕事でパリに転勤してきたようだ。

 二人の会話が日本語なので、嫌でも耳に飛び込んできてしまう。

 

 仕事の話などのあとにパリの話になり、財布が取られそうになったと言っていた。

 


えーっ、ズボンのポケットって危ないんだ‼️

 


って言うか、後ろから音もたてずに近づいてきたバイクの男にカバンごと引ったくられた、豊かな経験をもつリュリである。

しかも日本で!

 


そりゃ~ポケット専門のスリくらい、パリにはいるだろうと察しはつく。

 


半年前にも、日本人男性が同じ手口でスリ未遂にあったと話しているのを聞いた事がある。

 


 これだけを聞いたらパリって怖いと思ってしまうだろう。

 


でもよく考えてみて欲しい。

駐在員である彼らは私からみても、平均的なフランス人よりもお金を持っていそうな雰囲気を醸し出している。

 


たとえポロシャツを着ていても時計や靴がゆとりを演出し、顔に滲み出る品が育ちの良さを表してしまうのだろう。

 


それにお客様アジア人 ( 一時的滞在者 )でフランス語が達者に話せる人は稀だろうし、犯人の顔を見たとしても見慣れていない外国人の顔は覚えにくい。

 


だからお客様アジア人を狙って被害届を警察に出されても、犯人は捕まるはずがないと思っているかもしれない。

 


それならスリにとってはやりやすい相手だ。

ポケットに貴重品をいれたらスられると思って間違いない。

 


 私の語学学校の同級生の日本人女性が地下鉄のホームでスリにあった事がある。

 

その人はお金があるようには見えない服をいつも着ているから、狙われたのが不思議だった。

 

 よく話を聞いてみると、地下鉄のホームで日本の知人と偶然再会してしまい、つい話が盛り上がって30分くらいリュックを背負ったまま立ち話をしていて、気がついたらリュックから財布が抜きとられていたそうだ。

 

 話していた相手も気がつかなかったくらい、見事な腕の持ち主による犯行であった。

 

とはいえ、パリでリュックなんて私には信じられない😱

 


私はチャック付きのバッグしか使わないし、街中ではそのチャックに手を添えて持つようにしている。

 


私なんて日本で引ったくられるくらいナメられているのだから、海外にいる時は日本の10倍は気をつけなくては。

 


携帯電話もなるべく街中でカバンから出さない。

 

財布を出すときは周りを見る。

 

 深夜バスも1人で利用することがあるので、服装は黒っぽくて女らしくない物を着ている。

 

 

そんな私だって、地下鉄のホームでジプシーの少女集団に囲まれた。

 


一見学生さんの旅行かなと思わせる違和感のない服を着ているから、ジプシー顔の特徴を知らなければ普通の子供だと思ってしまう。

 


ガランとしたホームになぜ私の周りにひとだかりが出来ているのか?

 

すごく異様な感じがして、その場を離れた。

 

その集団は電車が来ても乗ろうともせず、観光客を装って次の獲物を探していた。

 

 

 

 ある時は地下鉄のホームにあるエレベーターに乗り込んだ直ぐあとに、少年が乗り込んできてニヤリと笑った。

 

 ヤバイ‼️エレベーターの中で二人になってしまう~😨

 


慌ててエレベーターの外に出て事なきを得た。

 

後日、同じ駅のホームでベンチに座っていたら、隣に座っていたマダムがスリにあってしまった。

 

すぐにスタッフが飛んで来て、無線でやり取りを始め、数分後に犯人の少年を連れたスタッフがやって来た。

 

ここはスリの駐在駅だったのだ。

 

 

ある夜は、アパートの暗所番号を押して中庭に入ったら、見かけない青年二人がゴミ捨て場から出てきて何か私に言っている。

 


もう一つ扉をあけて建物の中に入ってしまいたいが、後からはいられたら何をされるかわからない。

 


仕方なく一度アパートからはなれ、電話を取り出して日本語で知り合いに相談した。

 

たいした解決にはならなかったが、時間稼ぎにはなった。

 

人通りがあったので、いざとなれば助けを求めようと、再度アパートに入っていったら、二人は居なくなっていた。

 

 

 

夏の地下鉄ピラミッド駅の出口がスリ集団の溜まり場だった時があった。

 


ある時、少女が私を脅かしてきた。

思わず日本語で文句を言ったら、抱きつかれてしまったが、物は無事だった。

 

 

と、様々な事は起こっている。

今となっては未遂か、全く犯罪と関係なかった事なのかは分からない。

 


ただ、私には普段感じない危険な予感が強く現れる時がある。

この感を信じてすぐに避けている。

 


外をぼんやりしながら歩くなんて、都会ではしない。

 

 

 しかし身の危険から守れても、部屋が狙われたらお手上げである。

 

今まで幸いにも空き巣に入られた事がない。

 

 

 日本で空き巣被害にあった知り合い宅が3件あり、パリでは5件ある。

 


日本での2件は、ブランド品などを日常的に使っているお宅だ。

 


もう一軒は、目立ってブランド品を持ち歩いているわけではないが、とも稼ぎ夫婦のお宅で、2人が寝ている間に2回も侵入された。

 


パリで3件は、やはり日常的にブランド品を持ち歩いているお宅で、見た感じお金がありそうな感じがする。

 

 

 そのうちの一軒は同じアパートの同じ階のフランス人女性宅で、バカンス中に入られたと管理人さんが話していた。

 


被害宅の住人を何度か見かけた事があるが、アパート内では目立ってオシャレな人だった。

 


管理人さんがいても空き巣は入るのだ。

管理人さんは24時間ずっと監視しているわけではないから、不在の時間帯を狙える。

 

 

 もう一軒は語学学校のフランス人の先生宅で、至って普通だが治安があまり良くない地域に住んでいた。

 


 さらに一軒は普通のフランス人家族のお宅で、ほんの10分ほど外出している間に被害をうけた。

 


この家はパリの端の方で、周辺には昼間でも男性がカフェに集まっていて、家の前は公園だ。

 

 

 

 家を狙われるのは、入りやすそうな家で金目の物があると思われるからではないだろうか?

 

 

 

同じ労力を使って、捕まるリスクがあるのなら、確実に収穫が見込める家を狙いたいはずだ。

 


家族構成、何時に不在、バカンスでいなくなる日程、何を所有しているかなど、

空き巣は住人の情報を持っているのではないか?

 


ターゲットを決めるにあたり、外から生活を覗いているのかも知れない。

 


窓際のアパートなら、夜に部屋の中が良くみえる。

 


部屋の調度品を見れば、だいたいの生活レベルが分かると思う。

 


私は一人暮らしだが、一応ポストに名前を2つ書いて2人暮らしのふりをしている。

 


窓を開ける時は、部屋の中がはっきり見えないようにカーテンで隠す。

 


近所の人にバカンスに出かけると言わない。

 

 

 空き巣は通りに面していない中庭側の部屋にも入った。

 

普通のフランス人のアパートでも狙われるのだ。

 

まして日本人は多少のお金を持っていると思われがち。

それで普段からブランド品を持ち歩いていたら、

 


[ うちにブランド品がありますよ]

と宣伝して歩くようなものである。

 

 

 分不相応な物を持ち歩くときに、帰宅がタクシーではない場合、乗り物に乗る前にスーパーのビニール袋などにバッグをいれてしまう。

 


 アクセサリーは目的地に着く直前でつけて、帰りは乗り物に乗る前にハズす。

 


そこまでして持つ必要はないのだが、オシャレなお店に行く時はその一つしか持っていないのだから、そのバッグを持っていくしかない。

 


とられても再度買う事ができる経済的があるなら、ここまで気を使うことはないだろう。

 


 それに家から目的地まで、公共の交通機関を使わずにタクシーで移動すれば少しは安全だろう。

 

夕食の帰りにメトロのホームを観察してみた。

 

たまたまだろうか?ブランドバッグを持っている人はいなかった。

 

フランス人はブランド品を持っていないのか?いや、そんなことはなく朝の出勤の時にOLさんがブランドバッグを持っているのを目にする。

 


観光客の外国人もブランド品を持ち歩いている。

 


ただし、現在の私の家の周りではほとんど見かけない。

 


出かける時はオシャレをしてなんて言ってる場合っはない。

日本レベルのオシャレは目立つ。

 


私の居住区で日本人は目立つのだから、それ以上目立たないようにした方が身の為だ。

 


こうやって地域に馴染んだ生活者になって、少しでも狙われない努力はしているつもりである。

 


 オシャレを楽しんで生活したいなら、そういう人たちが住む地域に住めば、その中に馴染んで目立たない。

 


私が知る由もないが、そういう世界にはそれなりのセキュリティー対策があるのだろう。