バスタオルをやめて手ぬぐいにした訳
私のアパートには洗濯機がありません。
かなりの貧乏という訳ではなく、もともと置くスペースが無いので、コインランドリーを利用しています。
パリ庶民スタンダードのワンルームマンションは、洗濯機が無い物件が多いのです。
前のアパートも洗濯機がありませんでした。
おまけに中庭側で、直射日光が当たらないし、外の景色は向かいの部屋だったので、休日に部屋にいるのはあまり好きではありませんでした。
だから以前は週に一度、日の当たる場所にあるコインランドリーに行くのさえ楽しみだったのです。
ところが今年、日当たりの良い今の家に引っ越してきてから出かけるのが面倒に感じるようになってしまいました。
心地良すぎて、部屋から出たくないのです。
それで洗濯物を手洗いする事が多くなりました。
冬は暖房が入っているし、夏は窓を開けているので洗濯物が直ぐに乾いていました。
ところが夏が終わってから急にパリは肌寒くなり、洗濯物を乾かす為に窓を開けていて風邪をひいてしまいました。
建物に暖房が入るのは10月。
洗濯物を乾かす為に窓を開けておくと寒い!
コインランドリーに週一回行けばいいのですが、2週間に一度に慣れてしまったので、出来ればこのペースは保ちたい。
重い洗濯物をコインランドリーまで持っていき、洗濯から乾燥まで1時間強。
帰宅してから片付け終わると1時間半は軽くかかってしまいます。
これが2週間に一度なら、そんなに負担にはなりません。
手洗いできるサイズの洗濯物をこまめに洗うのは、苦にならずに続いています。
ただ手洗いで 一番困るのがタオルで、手で絞るのも大変だし、乾くのが遅くてタオルが臭くなってしまいました。
どうしようかと悩んでいたら、タオルを使わずに日本手ぬぐいを愛用している人がいると知りました。
日本手ぬぐいは乾きは早いし、洗濯も楽!
早速、日本手ぬぐいで不便ではないのか試してみました。
結果、確かに日本手ぬぐいで大丈夫だと思いました。
問題があるとすれば、直ぐに手ぬぐいが水分を吸ってしまい、湿気った手ぬぐいで拭ききれていない箇所を拭くと寒くなる事です。
とくに私のアパートはシャワーしか付いていない、庶民スタンダード物件なので、お風呂のように温まって出てくるわけではありません。
なので感度の高い胴体である身体の真ん中を先に拭き、後から手足を拭いて、寒く感じないように工夫しました。
また手ぬぐいを手で触って、ひんやりする物とそうでない物がありました。
当然、冷たい感触の手ぬぐいをこの時期に使うと冷えてしまいます。
まあ、日本手ぬぐいで身体が拭けると分かったので、かさばるタオルを処分出来て、収納スペースに空きが出来ます。
捨てる前に今まで使用してきたタオルを使ってからにしようと、タオルにもどしてみたのです。
そうしたところ、私の古いタオルは日本手ぬぐいよりも水分を吸わない事が判明しました。
なーんだ、こんなタオルを使っていたのかぁ、と愕然としました。
これで心置きなくタオルを処分できるはずなのですが、いざ捨てるとなると他に使い道はないかと考えてしまうんですね。
とりあえず本日は一枚捨てました。
なかなかミニマリストにはなれないものです。
ところで、私一人なら日本手ぬぐいでもいいのですが、万が一友達が泊まる事になったらどうしようかと思います。
まだタオル派の方が大多数のはずで、日本手ぬぐいを貸したらきっと相手は驚くだろうと想像できます。
私だって生まれてからずっと、風呂上がりはバスタオルで身体を拭く事に何の疑いもなく、そういうものだと当たり前に思っていたのです。
やはり一枚くらい、タオルはとっておくべきなのかなぁと考え中です。