シャンゼリゼのカウントダウン2020年
過去に10回もカウントダウンに参加する機会はあったのに、なぜか行く気にならなくて、ようやく今回は行ってきました。
今まで行く気にならなかったのは、寒いし、トイレがないし、人混みで帰りが面倒だし、スリが多いから。
おまけに近年はテロの心配もあるし、今年は12/5から公共の交通機関がストライキ中で、今日の夜は地下鉄の1番線と14番線と限られたバスしか動いていない。
でも、昨年に凱旋門から徒歩圏のアパートに引っ越したおかげで、トイレと交通の問題はないので、そんなに気合いを入れなくても大丈夫。
一度くらいはこういう大イベントをみておくのもいいかなと。
何しろ世界中から見に来る人がいるというのに、住んでいて見た事がないなんて。
カウントダウンの前にルーブル美術館横にあるチュイルリー公園のクリスマスマーケットに行って、ホットワインを飲んでから会場に行くつもりだったのですが、何とメトロ1番線はパレ ロワイヤルからポルトマイヨーまで閉鎖していて、凱旋門から徒歩で行くには少し遠いので断念。
凱旋門の反対側に出たのですが、周辺の道は閉鎖されていて、シャンゼリゼ通りに出るまでかなりの遠回りをして、やっと到着したのは23時。
すでに人が集まっていて、日本の初詣を思い出しました。
あー、露店のたこ焼き食べたい😢
来ている人達は かなりインターナショナルで、知らない言葉が飛び交っています。
何とか前の方まで進んでみたら、顔つきが怪しい暴れそうな男集団が騒いでいて、混雑しているのにタバコまで吸っているので、危険を感じて直ぐにその場合から離れました。
案の定、その人達が騒ぎだし、その場所から離れようとする人が周辺の人々を押すので、私の前にベビーカーを持って来ていた外国人夫婦が、[ 子供がいるんだから!]と怒って大声で叫んでいました。
そんな事を言ったって人の波はやって来ます。
いよいよ身の危険を感じて、その家族はようやくその場を離れていきました。
なんで大混雑していて、何があってもおかしくないパリの深夜に、ベビーカーで子供を連れて来てしまうんでしょうねー?
他にも結構、子供連れが来ていました。
皆さん、あまりパリの深夜を警戒していないようで、慎重すぎる私の方がおかしいのかな?
地べたにしゃがみ込んでゲームをしている子供もいたりして、歩くに邪魔だし危ないなぁと思いました。
私の前方は危険な匂いがします。
何かあったら、逃げられるスペースがある場合へと移動することに。
23:30になるとシャンソンが流れてきて、凱旋門に映されたスライドがどんどん変わっていきます。
私の後ろの、シャンソンを一緒に口ずさんでいる楽しそうな観客は気がついていませんでしたが、今度は警察官が前方にいた男性を引っ張り、どこかへ連行していきます。
楽しいイベントと危険な香りが漂う雰囲気の狭間で、ドラマの中の刑事にでもなった気分になりました。
そしていよいよカウントダウン
すご~い!
思っていたよりも感動しましたぁ。
とはいえ、日本の夏の夜空を飾る優雅な花火とは違って、どちらかといえば爆竹に近い
[ 2020年が来た!!]
ファンファーレ!
ってな感じがしました。
花火が終わった途端に、凱旋門を見ていた人々が一斉に後ろ向きになり、帰宅ラッシュが始まります。
あれ?
知らない人同士でキスし合って新年を祝うんじゃないの?
昔、そんな話を聞いた事があるけれど、むしろそんなのなくて良かった。
キスっていったって頬を付けるだけなんだけど、男性のヒゲはチクチクして肌が荒れるし、この時期は風邪を移されたら困る。
帰宅途中、知らない男性が不意打ちに大声で
[ 新年おめでとう!]とフランス語で、酔った勢いなのか、罰ゲームなのが叫んできた。
突然おどかされたわけで、嬉しいというよりは[ 君に言われたくないよ ]と思うような迷惑行為レベル。
帰りがスリにあいやすいと人のブログから学んでいたので、自分の周りに怪しい人がいないか気にしながら、早歩きで帰りました。
街のあちこちでパーティーが開かれていて、マンションの窓から騒がしい声が聞こえてきます。
日本の年明けって、厳かで静かな感じがするのですが、こちらは賑やかでエネルギッシュな年明けでした。
昨年ブログを始めて一年になります。
読んでくださった皆様、ありがとうございます。
2020年は、もうすこし面白い話が書けるようになるといいなぁと思っています。
今年も宜しくお願いします。