パリ暮らし9年の間に外国かぶれした事
今ではすっかりパリに慣れてしまって、パリに来た頃のようにカルチャーショックを受けることが少なく、当たり前になってしまった事ばかり。
通勤に1時間は遠い
先日パリ近郊に遠出をして電車で1時間離れたMeaux (モー) という所まで行った時のこと
駅周辺は店がほとんどなく、のどかな雰囲気。
パリからたった1時間で東京から箱根に来た気分。
東京で働いていた時は1時間の通勤なんて当たり前だったし、東京から1時間離れた神奈川や埼玉でも都会っぽかったはず
現在の通勤は30分くらい。
パリ市内で何ヶ所か引っ越ししたけれど、通勤は大体30分。
パリ郊外に住んでいたら話は別ですが。
だから1時間も電車に乗ると遠いなぁと思うようになってしまいました。
シーズン毎に流行りの服を買わない
日本にいたときは、友達と食事に行く前に新しい服を揃えて、流行に乗り遅れないようにしなくちゃと頑張っていたんです。
女性同士って、しっかりそういうところをチェックしてたりするでしょ。
今は気に入った服は買うけれど流行は意識しなくなりました。
何しろ色々な服装の観光客が歩いているし、地元の人だって多国籍。
服装のセンスも好みも人それぞれ。
小綺麗にし過ぎると物盗りに狙われそうだし。
価値観が変わった
美術館やお城に行く機会が多々あるので、日本にいた時よりも目が肥えてしまいます。
美術品をしょっ中見ているおかげか、持っていなくても身近に感じるようになったし。
街を歩いていて素敵なアパート(日本でいう高級マンション)では絵画を飾っているお宅を見かけます。
そういう美術品と生活をしているのがお金持ちのお家だと、私は勝手に思っているんです。
日本の番組で有名人のお宅拝見を見た時に、絵画や美術品がなくて不思議でした。
日本だと家の素材にこだわっているから、室内の装飾品で飾ったりするのは控えめなのかも知れませんね。
全てが新しいものに囲まれたピカピカな生活に、私もかつて憧れていました。
今は私よりも長い時を渡って存在している美術品が、身近にある生活ができたら素敵だろうなぁと思います。
旅行の仕方が変わった
かつての海外旅行といえば、スケジュールを沢山きめてノルマをこなすようにあちこちをサッサと見て回りました。
販売職だったので1週間以上の休みが取りにくくて、たまに休みが取れた時は全て見尽くすくらいの勢いで旅行に挑んでましたよ。
だって次はいつ旅行できるかわからないのですから。
フランスに来てからはフランスの人達を見習って、バカンスはのんびりしようと一日中海辺に寝転んでいたり、じっくりと散策などをして、その瞬間に感じる事を味わっています。
フランスは会社員なら年間に5週間の休みがあるのです。
夏と冬に分けて取るのが一般的。
毎年この休みが保証されているなら、そんなに急いで観光地を走り回らなくてもいいですよね。
以上は自分で自覚している事だけなので、日本の方からみたら他にも外国かぶれしていると思う事が多々ある事でしょう。