jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

3/20 外出制限4日目 戦時中と似た状況なのかも知れないパリ

先日のマクロン大統領の演説で

これは戦争だ!

と聞いてからすでに4日が過ぎました。

 

そんな大袈裟なー😅

 

と平和ボケした私には実感が湧かなかったのは当然かもしれません。

 

 昨夜は20時過ぎにウォーキングに出かけるため、家の前でウォーミングアップをしながら周囲の様子を伺いました。

 

普段の外出で着たことがないジャージを履いて、一応身分証を持参します。

 

戦時中なら、モンペと胸に縫い付けた住所と名前といったところでしょう。

 

 私の前を犬の散歩中のマダムが通りかかり、目が合ったので自然と挨拶を交わしました。

普段はあまりないのですが。

 

 そのあと直ぐにジョギング中の青年が通りすがりに挨拶してくれました。

 

同じ苦境を耐えている同志のように感じます。

 

 ウォーキングから戻ると、私がウォーキングをしていることを知っていて、きっと20時のニュースを見たであろう知人からラインが届きました。

 

ジョギングも禁止になった⁈

 

 私は一体どこまで歩いて良いのかなぁと悩みましたが、警察にもし聞かれたらアパートを指差して見えるくらいの距離までしか離れず、1番家から近いスーパーを超えないように気をつけていました。

 

 しかし余りにも長距離を走っているランナーが目立ったのか、近所と言える範囲以外まで行くな!

と言うことらしいのです。

 

 ガチで走っている人達は遠方から現れ、かなり離れた場所に向かっているので地下鉄の駅2つ以上は軽く移動しているような印象を受けました。

 

 走れる人にとっては近所の同じ景色を何周もするより、ある目印まで行って折り返してくるのが習慣だったのだろうと思います。

 

 こんなジョギングに関しての制限まで出てしまうなんて、ほんとに深刻な状況なのでしょう。

 

 すでにストレスがたまっているのか、春なのか、ときどき叫んでる人が通り過ぎて行きます。

 

 午前中、大声で長時間、電話で怒り散らしている声も聞こえました。

 

  夕食ごろ、日曜大工をしている音が続く時もあります。

 

ちなみにフランスは日本よりも夜の音に敏感で、お年寄りが長く住んでいるアパートだと、細かく新しい住人に注意をするのか割と静かで、深夜のトイレの水を流す音まで注意をされた事があります。

 

 私の住むマンションはタイミング悪く壁の工事中で、景色が見えず、大所帯で壁も薄いので、狭い部屋に住む私の聴覚が研ぎ澄まされています。

 

 そんな中で自分が起きている時間に雑音が氾濫すると、かなりイライラします。

日頃からどちらかと言うと夜型なのですが、静かな深夜や早朝に起きて、騒がしい日中に寝て、平穏な心を保つようにしています。

 

 こうして今のところ毎日ブログを書くくらいしかやる事もないのですが、戦時中ならアンネ フランクさんが日記を書いていた事を思い出します。

 

 彼女の場合、存在が見つかった時点で死ぬ可能性が高かったので、かなりの恐怖を抱えて生きていたのだろうと、リアルに想像できます。

 

 それに比べたら、死ぬ可能性は彼女よりもかなり低く、一時的に我慢しなくてはいけない程度。まあ、不自由との戦い。

 

 インターネットは使えるし、携帯電話もある。

買い物には行かれるし、今のところ物資はある。

精神的にはそこまでキツくないです。

今のところ。

 

  とはいえ、野生的(動物が本来持つ欲望に従順)なフランスの住人が、思うように運動もできず、自然の中でのんびりする事も許されない、慣れない軟禁状態にひと月も耐えられるとは思えません。

 

 だからこそ、早くこの状況を終わらせるよう、せめて始めの二週間は引きこもりましょうよ‼︎