jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

パリで安全に暮らすためには⁉️

 日本では引ったくりにあったことがあるけれど、パリに9年住んでいて安全な毎日を過ごせているリュリです。

 


 さっき夕食時にレストランに行ったら、近くに日本人男性が2人座っていた。

 

どうやら仕事でパリに転勤してきたようだ。

 二人の会話が日本語なので、嫌でも耳に飛び込んできてしまう。

 

 仕事の話などのあとにパリの話になり、財布が取られそうになったと言っていた。

 


えーっ、ズボンのポケットって危ないんだ‼️

 


って言うか、後ろから音もたてずに近づいてきたバイクの男にカバンごと引ったくられた、豊かな経験をもつリュリである。

しかも日本で!

 


そりゃ~ポケット専門のスリくらい、パリにはいるだろうと察しはつく。

 


半年前にも、日本人男性が同じ手口でスリ未遂にあったと話しているのを聞いた事がある。

 


 これだけを聞いたらパリって怖いと思ってしまうだろう。

 


でもよく考えてみて欲しい。

駐在員である彼らは私からみても、平均的なフランス人よりもお金を持っていそうな雰囲気を醸し出している。

 


たとえポロシャツを着ていても時計や靴がゆとりを演出し、顔に滲み出る品が育ちの良さを表してしまうのだろう。

 


それにお客様アジア人 ( 一時的滞在者 )でフランス語が達者に話せる人は稀だろうし、犯人の顔を見たとしても見慣れていない外国人の顔は覚えにくい。

 


だからお客様アジア人を狙って被害届を警察に出されても、犯人は捕まるはずがないと思っているかもしれない。

 


それならスリにとってはやりやすい相手だ。

ポケットに貴重品をいれたらスられると思って間違いない。

 


 私の語学学校の同級生の日本人女性が地下鉄のホームでスリにあった事がある。

 

その人はお金があるようには見えない服をいつも着ているから、狙われたのが不思議だった。

 

 よく話を聞いてみると、地下鉄のホームで日本の知人と偶然再会してしまい、つい話が盛り上がって30分くらいリュックを背負ったまま立ち話をしていて、気がついたらリュックから財布が抜きとられていたそうだ。

 

 話していた相手も気がつかなかったくらい、見事な腕の持ち主による犯行であった。

 

とはいえ、パリでリュックなんて私には信じられない😱

 


私はチャック付きのバッグしか使わないし、街中ではそのチャックに手を添えて持つようにしている。

 


私なんて日本で引ったくられるくらいナメられているのだから、海外にいる時は日本の10倍は気をつけなくては。

 


携帯電話もなるべく街中でカバンから出さない。

 

財布を出すときは周りを見る。

 

 深夜バスも1人で利用することがあるので、服装は黒っぽくて女らしくない物を着ている。

 

 

そんな私だって、地下鉄のホームでジプシーの少女集団に囲まれた。

 


一見学生さんの旅行かなと思わせる違和感のない服を着ているから、ジプシー顔の特徴を知らなければ普通の子供だと思ってしまう。

 


ガランとしたホームになぜ私の周りにひとだかりが出来ているのか?

 

すごく異様な感じがして、その場を離れた。

 

その集団は電車が来ても乗ろうともせず、観光客を装って次の獲物を探していた。

 

 

 

 ある時は地下鉄のホームにあるエレベーターに乗り込んだ直ぐあとに、少年が乗り込んできてニヤリと笑った。

 

 ヤバイ‼️エレベーターの中で二人になってしまう~😨

 


慌ててエレベーターの外に出て事なきを得た。

 

後日、同じ駅のホームでベンチに座っていたら、隣に座っていたマダムがスリにあってしまった。

 

すぐにスタッフが飛んで来て、無線でやり取りを始め、数分後に犯人の少年を連れたスタッフがやって来た。

 

ここはスリの駐在駅だったのだ。

 

 

ある夜は、アパートの暗所番号を押して中庭に入ったら、見かけない青年二人がゴミ捨て場から出てきて何か私に言っている。

 


もう一つ扉をあけて建物の中に入ってしまいたいが、後からはいられたら何をされるかわからない。

 


仕方なく一度アパートからはなれ、電話を取り出して日本語で知り合いに相談した。

 

たいした解決にはならなかったが、時間稼ぎにはなった。

 

人通りがあったので、いざとなれば助けを求めようと、再度アパートに入っていったら、二人は居なくなっていた。

 

 

 

夏の地下鉄ピラミッド駅の出口がスリ集団の溜まり場だった時があった。

 


ある時、少女が私を脅かしてきた。

思わず日本語で文句を言ったら、抱きつかれてしまったが、物は無事だった。

 

 

と、様々な事は起こっている。

今となっては未遂か、全く犯罪と関係なかった事なのかは分からない。

 


ただ、私には普段感じない危険な予感が強く現れる時がある。

この感を信じてすぐに避けている。

 


外をぼんやりしながら歩くなんて、都会ではしない。

 

 

 しかし身の危険から守れても、部屋が狙われたらお手上げである。

 

今まで幸いにも空き巣に入られた事がない。

 

 

 日本で空き巣被害にあった知り合い宅が3件あり、パリでは5件ある。

 


日本での2件は、ブランド品などを日常的に使っているお宅だ。

 


もう一軒は、目立ってブランド品を持ち歩いているわけではないが、とも稼ぎ夫婦のお宅で、2人が寝ている間に2回も侵入された。

 


パリで3件は、やはり日常的にブランド品を持ち歩いているお宅で、見た感じお金がありそうな感じがする。

 

 

 そのうちの一軒は同じアパートの同じ階のフランス人女性宅で、バカンス中に入られたと管理人さんが話していた。

 


被害宅の住人を何度か見かけた事があるが、アパート内では目立ってオシャレな人だった。

 


管理人さんがいても空き巣は入るのだ。

管理人さんは24時間ずっと監視しているわけではないから、不在の時間帯を狙える。

 

 

 もう一軒は語学学校のフランス人の先生宅で、至って普通だが治安があまり良くない地域に住んでいた。

 


 さらに一軒は普通のフランス人家族のお宅で、ほんの10分ほど外出している間に被害をうけた。

 


この家はパリの端の方で、周辺には昼間でも男性がカフェに集まっていて、家の前は公園だ。

 

 

 

 家を狙われるのは、入りやすそうな家で金目の物があると思われるからではないだろうか?

 

 

 

同じ労力を使って、捕まるリスクがあるのなら、確実に収穫が見込める家を狙いたいはずだ。

 


家族構成、何時に不在、バカンスでいなくなる日程、何を所有しているかなど、

空き巣は住人の情報を持っているのではないか?

 


ターゲットを決めるにあたり、外から生活を覗いているのかも知れない。

 


窓際のアパートなら、夜に部屋の中が良くみえる。

 


部屋の調度品を見れば、だいたいの生活レベルが分かると思う。

 


私は一人暮らしだが、一応ポストに名前を2つ書いて2人暮らしのふりをしている。

 


窓を開ける時は、部屋の中がはっきり見えないようにカーテンで隠す。

 


近所の人にバカンスに出かけると言わない。

 

 

 空き巣は通りに面していない中庭側の部屋にも入った。

 

普通のフランス人のアパートでも狙われるのだ。

 

まして日本人は多少のお金を持っていると思われがち。

それで普段からブランド品を持ち歩いていたら、

 


[ うちにブランド品がありますよ]

と宣伝して歩くようなものである。

 

 

 分不相応な物を持ち歩くときに、帰宅がタクシーではない場合、乗り物に乗る前にスーパーのビニール袋などにバッグをいれてしまう。

 


 アクセサリーは目的地に着く直前でつけて、帰りは乗り物に乗る前にハズす。

 


そこまでして持つ必要はないのだが、オシャレなお店に行く時はその一つしか持っていないのだから、そのバッグを持っていくしかない。

 


とられても再度買う事ができる経済的があるなら、ここまで気を使うことはないだろう。

 


 それに家から目的地まで、公共の交通機関を使わずにタクシーで移動すれば少しは安全だろう。

 

夕食の帰りにメトロのホームを観察してみた。

 

たまたまだろうか?ブランドバッグを持っている人はいなかった。

 

フランス人はブランド品を持っていないのか?いや、そんなことはなく朝の出勤の時にOLさんがブランドバッグを持っているのを目にする。

 


観光客の外国人もブランド品を持ち歩いている。

 


ただし、現在の私の家の周りではほとんど見かけない。

 


出かける時はオシャレをしてなんて言ってる場合っはない。

日本レベルのオシャレは目立つ。

 


私の居住区で日本人は目立つのだから、それ以上目立たないようにした方が身の為だ。

 


こうやって地域に馴染んだ生活者になって、少しでも狙われない努力はしているつもりである。

 


 オシャレを楽しんで生活したいなら、そういう人たちが住む地域に住めば、その中に馴染んで目立たない。

 


私が知る由もないが、そういう世界にはそれなりのセキュリティー対策があるのだろう。

 

 

不用品を一掃する醍醐味

 もうすぐ引っ越しで、処分できるものがないか、ガランとした部屋を見渡して毎日考えているリュリです。

 

 物が減ると部屋がスッキリして掃除が楽になるとか、余計な物を買おうとしなくなるからお金が貯まるなど、不用品処分の効果は皆んなが知っての通りだ。

 

 ところがそれ以外にも私はプチ幸せを感じることがある。

 

 それは、貰ってくれてくれる人がいたということだ。

 

 どういうことかと言うと、自分が気に入っている物で売れない場合は、せめて誰かに使ってもらって、その品物の役目をはたさせてあげたい。

 

けれど相手にとって不用品だと貰ってくれない。

 

となれば、

1. 嫌な気持ちを引きづりながら捨ててしまう。
2. 道端に置いて知らない人に持っていってもらう。
3. 腐れ縁で手元にのこしておく。

 

この中からの選択となる。

 


ところが、少しでも面識のある人が喜んで貰ってくれたら、嫌な三者選択をしなくて良い。

 


人が喜んでくれて自分も助かるなんて、幸せな事ではないか。

 

こういう人が身近にいてくれてありがたい。

海外のお一人様である私は、本来貰ってくれそうな家族にあげたりできないのだ。

 

日本に行った時に渡せばよいと思うだろう。

しかしこの9年で一度しか日本に行った事がないし、身内は一度もパリには来ていない。

これからもこの状況は変わらないと思う。

 

 今回の引っ越し準備の為の不用品処分では、周囲の人々に物を貰っていただけ、嬉しい気持ちになった。

 

 特に思い入れがあった物は、誰でもいいから貰って欲しい訳ではない。

 

 やはり、この人に貰って欲しいという私の願望がある。

 


それが叶って、私の所では陽の目をみなかった物が、貰われていってからその物の生命を甦らせた姿をみる機会に恵まれた時、良かった~と、安堵する。

 


 まだ使える状態の良い物を、ゴミとして処分する気にはなれない。

 


 せっかく出会った物達である。

その物としての寿命を全うして欲しい。

 


余談だが、私はよく人から物をもらう。

 


それはよっぽどの事がない限り、くれる物は何でも喜んで貰うからだ。

 


貰う事で人を喜ばせる事ができるのをご存知だろうか?

 


割と多くの人が、愛着のある不用品の行き場を探している。

 

 私と同じように、ただ捨てるのに気が引けるのだろう。

 

 

 物を貰って、もしも自分にとって不用品なら、誰か喜んでくれそうな人を探せばいい。

 

  物をキチンと成仏させるための努力は惜しまない。

 


仮に捨てる事になってしまっても、くれた人は誰かのところに行って役立っていると思っているだろう。

 

 貰った時に喜んで受け取って、何とか行き先を考えてみて、その結果がゴミ箱だとしても、物に申し訳ない気持ちで別れるのだ。

 

 充分にその物と向き合って過ごした時間があり、愛情を注いだではないか。

 

それで良しとしたらどうだろう。

 


物とでも別れる時に辛さを伴う時がある。

 

 だからといって消費を辞めてしまうワケにはいかない。

 

それならば、次回からはよく考えてから買うしかない。

 

これが出来るようになれば、ミニマリストになれるのだろう。

 

ただ車のハンドルの遊びの部分と一緒で、ほんの少しの衝動買いは自分に許そうと思う。

 

買うことで幸せな気持ちになれる事もあるのだ。

 

 後で買った事を後悔しそうになったら、買った時の幸福感を思い出して、また貰い手を探そう。

 

こう思っていれば、処分し過ぎのリバウンド予防になると信じている。

 

フランス帰化式典に出席して、記念にCarré Pain De Mieで食事

 昨年の後半にフランス国籍を頂いたリュリです。

 

 今日はフランスに帰化した人のセレモニーに呼ばれて、帰化する前に面接を受けた場所に行ってきた。

 

  一人同伴が認められていたので、パリの妹 (実の妹ではないが、妹のような存在の子) を誘って2人で会場に向かった。

 


 手紙には15時丁度に集合と書いてあったので、式典が15時に始まるのかと思って15分前には到着するようにした。

 


扉の前にはすでに20人くらい並んでいた。

 


参加者は普通の服装か、それより少しオシャレくらいな控えめな感じで、朝から真剣に悩んだ時間が悔やまれた。

 


まあ、自己満足できたらそれでいい。

 


 15時になると扉の中に通され、カバンと上着のチェックを受けてから階段で三階(日本の4階)まで登っていった。

 


久しぶりにパンプスを履いたので、前は履きやすかったはずなのに、買ったばかりのように歩きにくくなっていた。

 


一年くらいパンプスを履かなかっただけで、パンプスが合わない足の形になってしまったのは少しショックだ。

 

f:id:jeanne-lully:20190222090623j:image
 

受付で身分証と、招待状、他国籍申告書(招待状と一緒に送られてきた)を提出。

 


そのあとで式典室に入る。

 


正面のスクリーンにフランス国旗が映しだされ、右横にはマリアンヌというフランスシンボルである女性の胸像があった。

 

f:id:jeanne-lully:20190222090559j:image式典会場

 


好きな椅子に座って待っていると、先程の受付係が帰化者の名前を呼びファイルを渡し始めた。

 


中には下記の書類が入っていた。

 


•デクレ(法令)という帰化証明書になるもの

•出生証明書

•エマニュエル マクロン大統領からの手紙

•フランス国民の権利についての書類

•フランス国歌の歌詞と前書き

•情報( 身分証、パスポートの申請案内などの一覧)

などなど。

 

f:id:jeanne-lully:20190222090716j:image書類の一部

 


司会?の女性が簡単に話し、続いて男性が紙を見ながらスピーチを始めた。

 


フランス国民になった私たちを歓迎しつつ、フランスとはこう言う国ですと言ってたような。

 

 

スピーチは学校の全校朝礼で校長先生が話しているようで、だんだん飽きてしまった。

 


話し終えると会場からは拍手が起こった。

 

 

最後にフランス国歌を一番だけ、流れて来た録音伴奏に合わせて、全員起立して歌った。

 


この日のために1番だけは歌詞を見ながら唄えるようにしておいたが、周りの人は歌詞も見ないで歌っていた。

 


そのあとはステージで自由に写真を撮って良いとの事で、順番待ちの列が出来始めた。

 


一年前にYouTube でこの式典の様子を見た事があった。

 


興味ある方は cérémonie naturalisation

française で検索してみてほしい。

 


そこでは卒業証書を貰う時みたいに、一人づつ前にでて書類をもらい、記念撮影をしていた。

 


それを見て、かなり感動的な式典だと思い込んでいた。

 


終わってみると予想をはるかに裏切るサッパリ感。

 

 

40分くらいの滞在時間だった。

 


スピーチの最後に[ エジプト、バングラデシュ、イタリア、日本、etc ]と帰化者の母国が読み上げられた。

 


 イタリアの人がフランス人になりたいと思うことがあるのかと少し不思議に思った。

 


イタリア以外の国の人がフランス人になりたい理由は、母国で働くよりも割の良いフランスで働きたいと言う経済的なものか、母国の治安問題から離れたいと言ったものが多いと思う。

 


しかしイタリアはフランスのとなりにあり同じEU加盟国で、イタリア人がフランスに住むのはそう難しくない。

 


イタリア人のままフランスに暮らせない事情があるのか、暮らしたくないのか、とても興味がある。

 


そういえば、私の好きな作曲家にイタリア人でフランスに帰化した人がいる。

 


私のブログ名の元である、

ジャン=バティスト・リュリ(Jean-Baptiste [de] Lully', 1632年11月28日 - 1687年3月22日)は、フランス盛期バロック音楽の作曲家。ルイ14世の宮廷楽長および寵臣として、フランス貴族社会で権勢をほしいままにした。元はジョヴァンニ・バッティスタ・ルッリ(Giovanni Battista Lulli)という名でイタリア人だったが、1661年にフランス国籍を取得した。

ウィキペディア より引用

 


ちなみにアルファベット表記でジャン= バティストのあとに [de]が付いているが、これは貴族である事を意味している。

 


現在でも名前の中にde が付いている人は、貴族の末裔なのだ。

 


どうして作曲家リュリがフランスに帰化したのか、考えた事がなかった。

 


これは調べてみないと!

課題をみつけてしまった。

 

 

 式典がサラッと終わり、昼ご飯を食べていない私達は、普段はなかなか行かれないところで記念に食事をしようという事になった。

 


なんせ16時頃に美味しい物を食べるとなると、中休みをとるレストランの多いパリでは選択肢が狭まる。

 


 そこで思い浮かんだのが4区にあるCarré Pain De Mie と言う食事が出来る食パン屋さんだ。

 


東京銀座から出店したお店で、開店した頃に一度行った事があった。

 


その時はフルーツサンドが食べたくなって、たどり着いたのがこちらだったのだ。

 


日本なら食パンに生クリームとフルーツを挟んだサンドイッチなんて、そんなに珍しくないと思う。

 


けれどパリで日本のフルーツサンドが食べたくても扱っているお店がほとんど見つからない。

 

こちらにフルーツサンドがあると知り、銀座の人気店の出店だそうで、行かなくてはと急いで出かけた。

 

フルーツサンドに15€❓

と私の経済状況と不釣り合いな金額に一瞬躊躇したが、飛行機代をかけて日本まで行ってフルーツパーラーでフルーツサンドをたべるよりも、ここで15€で済むならいいかなと思った。

 

 

妹分は行った事がないけれど、噂できいているから行きたいと言う事で、早速お店に向かった。

 


なんと17時までランチメニューを提供していて、単品の通常のものよりもお得になっていた。

20€と15€のセットがあり、選べるサンドイッチが違う。

 


ランチセットの内容

 

サンドイッチ

サラダかフライドポテト

ミニフレンチトースト

コーヒー(アメリカンでもOK)

 

 

 

各自ランチセットをひとつ選び、更にデザートとしてフルーツサンドを半分ずつ食べることに。

 


かなりのボリュームだそうで、2人ともワクワクしていた。

 

 

f:id:jeanne-lully:20190222092031j:imageフルーツサンド

 

 

 


パンはもちろん具材の味も良い。

3種類どれも当たりだった。

おまけにミニフレンチトーストが最高に美味しい‼️

 


上質な味を堪能し、[ いい一日になったなぁ]としみじみ思った。

 


今後このお店を訪れる度に、今日の一連の出来事を思い出すに違いない。

 


また行きたい!

 

 

 

片付け上級者からミニマリストへの道

来月の引っ越しを前に、不用品処分に励んでいるリュリです。

 

 2年前にここに引っ越してきてから一度も使わなかった物がある。

これらの中で未練のない物から処分した。

 

 未練ある物は売ったりあげたりして、自分の心にけりをつける。

 

 一通り部屋を見渡すと、大した物は残っていない。

それでも毎日、まだ処分出来る物はないかと探しているのだ。

 

ここまでくると片付け上級者ではないだろうか?

 


 何でここまで物を手放そうとしているのだろう?

 


 来月の引っ越しを機に、憧れの寅さんにより近づきたいと思うのだ。

 

映画、寅さんをご存知だろうか?

 


 渥美清さん演じる寅さんは、トランク一つで直ぐに家を飛び出して、身軽に旅をしている主人公だ。

 


 こんな生き方に憧れて、1人で運べる量の荷物しか持たない旅行は実践してきた。

 

機内持ち込み用の小さなトランク一つと、リュックひとつで、秋から冬のフランスをひと月、気ままに旅をして回った事がある。

 

3泊程度ならリュックひとつでよい。

 


 よく考えてみると旅行の場合は帰れる家があるから、家に荷物を置いておける。

 


 引っ越しは所持品全ての大移動。

トランク一つでは済ませられないだろう。

 

この先まだまだ引っ越しを繰り返すだろうと予想しているので、今回の引っ越しを機に[ 物を持たない生活 ]を始めようと思っている。

 


 私のような低予算でアパートをパリに借りるとなれば、全ての面において気に入った物件などあるほうが珍しい。

 


 狭い、日が当たらない、エレベーターがない、古い、治安が悪いのどれかに当てはまる。

 


 世界の大都市ならどこでも同じようなものだろう。競合が多い都市で安い部屋探しは大変だ。

 


 その中で少しでも自分の希望に合ったアパートを探して住んでみて、また他の物件が見つかったら引っ越したいと思う。

 

 その為には運ぶ荷物は減らしておきたい。

 

こうなると寅さんよりもミニマリストを目指すのが良いように思える。

 


 YouTube で見たミニマリストさんの生活は見事だった。

 


布団は寝袋という発想には恐れ入ったし、服の数も小さなクローゼットに入るだけしか所有していなかった。

少ない物で豊かに暮らす達人である。

 


 パリで不動産会社を通さないでアパートを借りる場合、家具や食器、寝具がついている物件がある。

 


 私はこういう物件ばかりに出合うのだ。

学生で初めてフランスに来た時はどんな備品でも買わずに済むから、あるだけマシだと思っていた。

 


しかし生活者となって働いている今は、気に入らない物が部屋にあっては迷惑だと思うようになってしまったのだ。

 


 食器や調理用品、寝具など、自分の趣味ではない物に囲まれて毎日過ごす自信がない。

 


 私の住めるアパートレベルでは、使い古した物が置いてあるのが普通。

 


 今住んでいるところは、前の住人から綺麗な所持品をまとめ買いして使用している。

 


備え付けの古い物は倉庫に入れてしまった。

 


 しかし来月から住むところには倉庫がないから、現在使用中の物を運んでも物が倍になってしまう。

 


 まあ家でガス台を使った料理はしないので、鍋やフライパンは持っていく必要はない。

 


前回の引っ越しで持ってきた綺麗な皿は、いくら綺麗でも一度も使っていないのだからもう要らない。

 


引っ越し後で必要になったら、好きな物を買えばいい。

 


そう考えたら気が楽になった。

この際、好きか、気に入らないか、使うか、使わないかで分別して、引っ越し荷物を厳選していこうと思う。

 


  すると突然、クローゼットの隅に置いてあるブロック大の包みが要らない物のように思えてきた。

 

中には高校の頃から現在までの写真が束ねてある。

 

幼少時代の写真はアルバムにこびりついて剝がせなかったので、実家に置いたままになっている。

 

これは私の物と言うよりも親の思い出のように思うので、処分は親に任せたい。

 

 手元にある写真の処分について、職場の同僚に意見を聞いてみたら、全員が捨てない派だった。

 

写真は思い出だから。

捨ててしまったら二度と手に入れられないから。

 

一応納得したものの、やはり処分したい欲は消えない。

 

そこでネットで読んだ写真の処分対象条件を参考に、実践することにした。

 

私が採用した処分対象にする写真選択方法は、

1. ボケている写真

2. 同じような写真

3.自分以外の写真と風景写真

4.気にいらない映りの自分の写真

 

フランスに来てから一度くらいしか見ていなかった写真の束を、夜な夜な分別し始めた、

 

不思議と自分の写真が少なかった。

自分の写真は、家族と一緒か旅先の思い出写真ばかり。

 

日本にいた時は旅行写真を眺めてばかりいた。

 

経済的にも仕事的にもそんなに簡単にはヨーロッパ旅行に行かれなかった。

 

職場に1週間の休みも言いだすのに勇気がいる環境だったし、やっと休みが取れたら今度はいつ行かれるか分からないのだから、旅先では思い出作りに勤しんだ。

写真だって一度の旅行で300枚くらい撮った。

 

 こうしてやっと作った大切な思い出である。

この時の解放的な空気を常に感じていたかったので、旅行写真は私の癒しグッズとして大活躍していた。

 

そんな大量の写真も、何度かの引っ越しでブロック大まで減ってはいる。

 

ところが好きなフランスに住むようになると、旅先で写真をとる必要がなくなった。

 

旅先はもともと好きなヨーロッパがほとんど。

近いし気軽に行かれるので、気に入ったらまた行って現地を見て懐かしく思えばいい。

 

過去にも整理しているので、あっという間に写真の厳選が終わって、残ったのは薄い単行本一冊程度の厚さの写真束。

 

なーんだ、これしか必要な写真がなかったのに、わざわざ日本から全部運んで来てバカみたいだった。

 

捨てる写真の多い事!

自分の顔が分からないようにちぎって袋に入れたら、かさばって倍の量になってしまった。

 

こんな事に二時間以上もかけてしまった。

これだけの時間があったら、読みかけの小説が読めたし、作りかけのエコバッグが完成したではないか。

 

不用品は持たないに限るが、その物が不用品だと気づくまでに時間がかかることもあるのだと知った。

 

 写真が処分できて、ダイエットに成功した時のように清々しい気分である。

何かを引き寄せたいなら、今を楽しんで生きよう❗️

 夢はフランス人になる事だったリュリです。

今ではその願いが叶ってフランス人になれました。

 


  昨年はずっとフランス帰化申請後の結果を待ち続けて悶々としていた。

 

 何も考えなければ直ぐに

 

[ もし帰化出来なかったらどうしよう!]

 

と不安になってしまう。

 


そんな気持ちで一年間近くを過ごすのは耐えられなかった。

 

それに[ 不安 ]とか [ 心配 ]という思いは、それを引き寄せてしまう。

 


 そこで帰化できたらやりたい事を考えて、希望を持って生活することにした。

 


絶対に明るい未来にするんだ!

 

と思ったら転職と引っ越しをしたくなった。

明るい部屋に引っ越して仲間を呼びたい。

自分が成長出来る環境で働きたい。

 


 帰化申請中は結果が届くまで、住所が変わったら住所変更の書類を送らなくてはならない。

 


引っ越しして管轄が変わったりしたら、申請書類も移動するかもしれない。

 


それで結果が出るまでの期間が延びてしまうのは困る。

 


何しろ結果が出る頃には、私の外国人用の滞在許可証の有効期限が切れてしまうのだ。

 


滞在許可証の受け取りに270€くらいはかかる。

 


滞在許可証を受け取った後に帰化の結果が届いたら、270€ 損してしまう。

 


出来るだけ遅い日に予約ができたらいいなぁと思っていたら、カード有効期限切れの3カ月後に予約が取れた。

 


有効期限が切れていても、予約の詳細が書かれている紙があれば問題はない。

予約がすぐに取れなかったのは私のせいではないのだから。

 


帰化出来なかったら滞在許可証の申請に行けば良い。

とりあえず270€を無駄にすることはなくなった。

 


ツイてる⁉️

 


よっし、ポジティブパワーで幸運を引き寄せよう!

 


 不安がよぎった時は想像した。

水色のフランス人IDカードを見て

 

[ あー良かった💕 フランス人になれた😂 ]

 

と幸せに浸っている姿を。

 

 

想像はさらにエスカレートして、周囲にこの朗報を伝える際には何か紅白まんじゅう的な物でも配るのはどうだろうか?

 

とか、

 

お祝いに今までお世話になった人を食事に招待したらいいかも!

 

とか、

 

引っ越し先をどの辺にするか、住宅情報や地図を眺める

 

とか、

 

求人情報をチェックして、世間のニーズを調査する

 

 

など、今自分が幸せな状態でいられるように努力した。

 


ある日、帰宅途中の夜道で、

 

[ フランス人にしてくれてありがとう!]

 

と叫びたくなった。

 

大声は出せないので、口パクで思いっきり叫んだ。

ホントにフランス人になったと錯覚して、嬉しくて身震いがした。

 


結果を待つ最後のふた月は、休みの日に家にいても不安になりやすかった。

 


そこで休日は外に出るため、外食をする事にした。

 


週二回の外食は経済的に厳しい。

そこでThe Fork を使って割引があるレストランを予約する事に。

 


携帯にThe Fork のアプリをダウンロードして、そこからレストランの予約をすると、初回は1000yamもらえる。

 


通常は一度の予約につき150yamもらえる。

 


たまったyamは、このポイントが使えるレストランで1000yam=10€, 2000yam=25€を会計時に引いてくれる。

 


食事の割引が20%~50%のレストランもあり、かなりお得だ。

 

 

 

夜な夜なThe Fork をみて行きたいレストランを探していると、余計な事を考える時間はない。

一石二鳥である。

 


こうして2週間先まで休みの予定を入れていたので、いやでも時間までに用事を済ませて出かける休日。

 


普段はいかない場所などは小旅行気分になる。

 


そしていよいよ帰化結果が封書で届いた。

 


思っていたよりも嬉しさが込み上げて来なかった。

 


[ やっぱりなれたんだ、フランス人に。]

 


と、冷静な自分に驚いた。

 

私にとってはここからがスタートだ。

自分は何がしたいのだろう?

 

 今までの帰化という目的が達成でき、次の目標を持たなければと、真剣に考える日々が待っていた。

 


年末近かった事もあり、2019年の抱負を書き出した。

 


やはり引っ越し、転職、それに新しい仲間を作る事を加えて活動をすることにした。

 


そして年明け早々、あっという間に引っ越し、転職は決定した。

 


 仲間は一人出来て、これから2人で同じ志の人を増やしていく事になっている。

 


着々と望みが叶っていくのが、偶然と言うよりは必然な気がしてならない。

 


これらの環境の変化が、どんな未来を作り出すのか楽しみである。

 


そして年明け早々のツキ続きで、なんとなく物事を引き寄せられるのではないかと、魔法使いにでもなったような、変な自信を持ち始めている。

 

 

 

 

 

 

パリ流 ハッピーな不用品リサイクル方法

 引っ越しを控えて、断捨離を始めたリュリです。

 

 もともと所有物が少ない方だが、2年前にここに引っ越して来た時よりも物が増えている。

 

 原因は

 

物持ちが良い

蚤の市で小物を買う

人がくれる物をもらう

必要で買ったが今は使わない

 

そこでまず、

 

1; 売れるもの

2: あげたら喜ばれる物

3: 捨てる物

 


この3種類の不用品を見つけては処分し始めた。

 


売ると言っても、元なんて取れなくていいから、喜んで使ってくれる人に渡したい。

 

ただであげると、とりあえずもらっておくだけで使って貰えない場合がある。

だからお金を払ってでも欲しいと思っている人を探すのだ。

 

 知人にあげる物は、そんなに高価な物ではなくて似合いそうな物や、使って貰えそうな物。

 

 それでも手元に残っている不用品がまだまだある。

 

 私がよくやるのは、天気の良い日曜日や帰りの人が多い夕方、綺麗なショッピングバッグに服や小物を入れて路の端っこに置いておくのだ。

 


一応紙に[ 女性用 サイズS ]

と書いて袋に貼っておく。

 

 もちろん中の不用品は物が良くてまだ綺麗だけど自分ではあまり気に入っていない服、もう着ない服、サイズの合わない物などで、ヨレヨレの汚いものではない。

 

 

すると三十分もしないうちに袋ごと消えている。

 


短時間で置いた物が消えるということは、良い物だった証である。

捨ててしまわなくて良かったではないか。

 


街には私のように路の端っこに物を出す人がいる。

 


時には着古したジーンズや汚ったない靴など、ゴミに出すレベルの物を山積みにして、朝から夜まで山積みのまま、街を汚している場合もある。

 


こんなものでも人の役に立たせたいと思っている人がいるのだ。

 


それだけ物には思い入れがあるのだろう。

 


街を汚すのは避けたいので、すぐに持って行ってもらえるように工夫して、ある程度の時間が経ってもそのまま置いてあるならゴミ箱に入れる。

 


住んでいる住人のタイプによって、置いてある物の質は違ってくる。

 


以前学校の同級生が、質の良いオシャレなジャケットを、サイズが合わないからといって私にくれた事がある。

 


五年くらい経っているが今だに着ている。

 


これはその子の住んでいたアパート(日本でいうマンション)の共有スペースに置いてあったそうだ。

 


 共有スペースには本や捨てるにはもったいないものを置いておくのだ。

すると欲しい人が持って行く。

 


私も共有スペースがある物件に住んでいた時は、マネをして不用品を置いておいた。

 


逆に置いてあった綺麗な包装紙や本を貰った事もある。

 


たまたまその時間に通ったら欲しい物があると言うラッキーさが嬉しい。

 


だから私もそんな風に人に思って欲しいから、ある程度のクオリティの物を置くようにしている。

 


知り合いのマダムがある日、

 


[ このスカート拾ったのよ。素敵でしょ?

うちの周りはお金持ちが住んでいるから、結構質のいい物が捨ててあるのよ。]

 


と嬉しそうに話していた。

 


お金持ちでも、普通の人でも、自分の買った物をゴミにしたくないと思っている人はいるのだ。

 


マダムは捨ててあったと言ったが、人に見せるように置いてあったなら、捨ててあった物を拾った訳ではない。

 


本気で捨てるつもりなら、ゴミ袋に入れてしっかり閉じてからゴミ箱に入れるはずである。

 


リサイクル用の服を入れるBoxが街中にあるが、近くにない場合は近所の人に回収して貰えば良い。

 

 

 物を拾うなんて恥ずかしいと始めは思っていたけれど、捨てたくない物をあえて置いて、貰い手を探しているのだから、協力してあげた方が親切だと考えが変わった。

 


 数年前、先輩の引っ越しを手伝った時は、大量に不用となった食器があった。

 


良い物だったので捨てるのはもったいない。

しかし私は要らない。

今から欲しい知り合いを探す時間がない。

 


そこで紙袋に入れて路の端っこに置く事を提案した。

 


10分後には袋ごと消えていた。

 


誰かの役に立つと思えば、ただ捨ててしまうよりはもったいと思わなくて済むし嬉しい。

 

持ち帰った人もラッキーだと思っているはずである。

 


こんな風に知らない者同士が、物を通して人をハッピーな気分にし合える環境であるフランスは心地よいのだ。

 

ヤバイ、女性ホルモンの減少か?

 ここ数年、男性をみてもときめかなくなってしまったリュリです。

 

俳優さんやタレントさんにさえも

[ 素敵な人だなぁ 💕]

みたいな小さな恋心さえ湧いてこない。

 

 

 それでも日常生活に差し支えないし、困った事もなかったから気にしていなかった。

 

 周りに素敵な男性がいない訳ではない。

 

私の目から見ると、男性としてと言うよりも人として素敵なのだ。

 

マズイ!
私には恋する力がもう残っていないのか?


そういえばラフな服を着ることが多くなった。

 

一応化粧はしているが、ここ一年メイク用品を買っていない。

 

清潔でキチンと見えていればいいやと、外出時でも女性らしい服の出番が減った。

 

結果、女性と言う性別を超えてヒューマン(人間)として生きているのかと、改めて自分を観察した。

 

 

世間はこのような人の事を

[ 女を捨てた人 ]

と形容しているらしい。

 

 いやいや、私が捨てたのは男である。

正確に言えば、自分の為にならない男だ。

 

だから女を捨てたというのは間違いだ。

 

むしろ女性らしくあり続けたいと切に願っている。

 

ここで1つだけ諦められない事がある。

 

それは恋する女性の持つ憂いというか、[ 色気 ] が出せないのである。

 

そんなの無くても構わないという人もいるだろう。

 

価値観は人それぞれ、好きな事に時間とお金を費やせば良い。

 

ただ、私としては女性としてせっかく生まれて来たのに、男性風な外見になっていくのが惜しいのだ。

 

まあユニセックスという表現で似合う世代であれば良いのだが......

 

ユニセックスというのは青春期の若者のことだろう。

 

赤ちゃんやお年を召した方の中には、男女の区別がつかない場合があるが、そういう人をユニセックスとは言わない。

 

 

今の私の最大のテーマ、[ 色気 ]は人間の持つ特権ではないだろうか?


           女性には華がある。

 

 孔雀やライオンなら雄のほうが華やかでいいかもしれない。

 

しかし、残念だが私は人間である。

 

では、私が失った[ 色気 ]の正体とは何だろう❓

 

 

それは女性ホルモンの影響で現れる効果。

 

一生のうちに出る量は耳かき一杯程度。

 

女性ホルモンは、恋をしたり大豆食品を食べるとより活性化させる事ができる。


私は毎日ダイズヨーグルトを食べ豆腐も爆食いしているのに、彼とラブラブな年上の女性の方が色気が出てるのを目の当たりにした。

 

 

この女性の半年前を知っているが、こんなに色っぽい印象ではなかったのだ。

 

            恐るべし感情の力

 

 

 食事をコントロールするのは得意だが、恋心は自然に発生した感情であり、自ら作り出せる感情なのか疑問である。


悔しいが、出ないし、出せない。

 


 

このテーマを引きずって生活していたある日、髪を切ってもらいながら美容師さんとの会話でピンときた。

 

 

ショートヘアでもフェミニンな感じは出せるという。

 

 

ようは艶を髪にだして、流したりすると、女性らしくなるそうだ。

 


それなら顔はメイクで艶を出せば良いではないか。

 

しばらく使っていなかったグロスやハイライトなどを加えてみると、まあなんとか行けそうな感じだ。

 

もう一つ忘れていた事を思い出した。

 

         それは美の探求心である。

 

 

 美容師さんに頼んで、あえて指摘してもらったのだが、リップの色が私の雰囲気とあっていないらしい。

 

 

 確かにリップを購入したのは一年前で、いまとは髪型も雰囲気も変わっている。


一年たてば色の流行も多少は変わる。

 

 以前ならそんな違いにも敏感に気付けて、リップ2色使いやグロスで色を調整していた。

 

 

 しかし、現在はリップ単色使いで、購入時に似合っていた色をまだ大丈夫だと信じて使い続けている。

 

 こんなちょっとした事の積み重ねが美意識として現れるのを百も承知していた元美容のプロだったのに、私も堕落したものだ。

 


髪を切った帰り、早速リップを一本購入した。

 

 

 帰宅後はアイメイクを研究し始めた。

 

 

そうだ!

こういった美への追求が結果を作りだしていたのだ。

 

 

まとめると、

 

           美の探求心+ 艶 = 色気

 

こんな結論に至った。

 

 

 自力で色気が出せなくなった今、他に使える手は全て使って取り戻すしかない。

 

人工物の色気でも、ないよりはマシなのだ。

 

 

 こうして2019年、絶滅の危機を迎えていた美意識の復興がようやく始まった。