パリにある奇跡のメダイ教会で祈るワケ
特に信仰している訳ではないのですが、奇跡のメダイ教会にときどき祈りに行っています。
災いは自分の力では防げない時があるし、人の事は自分ではどうにもならないので、運とか追風とか神のご加護など色々な言い方がありますが、世の中にそんな不思議な力があるのなら、私の力になってもらいたいなぁと思うのです。
自分の住んでいる土地のパワー( これを神と言うのでしょうか) にお願いするのがいいそうです。
引越したら地元の神社でお参りするようにすると良いと聞いた事はありませんか?
キリスト教徒でなくても、祈り方が日本っぽくても、祈りに来た人を拒む神はいないでしょう。
心が落ち着く拠り所があるのは、辛い時には救いになるので、行きつけのカフェやパン屋さんが無くても、かかりつけの医者が無くても、フランスに来てすぐに行きつけの教会はこの奇跡のメダイ教会にしようと決めたのです。
なぜなら御利益がありそうだからです。
名前からして、[ 奇跡の ]なんて化粧品のキャッチコピーのような言葉がついていて、胡散臭いのか逆に自信の表れなのか、大胆で興味を引きます。
また フランスの教会は中が暗いことが多いのですが、奇跡のメダイ教会は白くて明るくて、いるだけで気持ちが明るくなります。
ヨーロッパのいろいろな教会を見て来ましたが、ミサ以外の時に行ってみると、真剣に祈っている人を見かけることはあまりありません。
なのに、奇跡のメダイ教会はいつ行っても観光客ではない真剣に祈りに来ている人が沢山いて、床に頭をつけてひれ伏すように祈る女性を見た事もあります。
こんな熱烈な信者さん達を見かけるのは、今のところこの奇跡のメダイ教会しか知りません。
よくミサも行なっていますが、その時は満席になっています。
ミサ中に信者さん達は歌詞を見ないで、聖歌を歌っています。
この聖歌はミサによって変わるので、何曲も暗記しているようです。
世界から信者さんの団体が来ていたり、観光客の方もかなり来ていて、売店が混み合っていることがあります。
そしてありがたいことに、無料トイレがあります。
トイレのある教会も珍しいのではないでしょうか。
ここは今もなお本当の意味での生きた教会。
多くの人が教会内の椅子に座っている様子が、病院の待合室に似ているかんじがするのは、普通の状態ではない心を健康に戻したくて来ている信者さんの、[ここに来たからもう安心 ]という雰囲気から、そう感じるのでしょうか。
それに感染して私も安堵するのです。
明日からは望む方へ向かえるに違いないし、今までの悩みなんて明日からは関係なくなるはずだと思えるのです。
左岸のボンマルシェデパートの食品館のすぐ近くにあり、入り口はこんな感じです。
ノートルダム大聖堂などを想像していると、外観が目立たないので見つかりません。
私は困った時や叶えたいことがある時に行って、売店でメダルを買ってから中に入ります。
帰宅したらメダルを飾って、しばらくすると願いが叶うことがほとんど。
今まで自分の願いは叶ってますが、友達の代わりに行ってその人の願いを祈った時、その一回だけは叶いませんでした。
以前、日本の家族にメダルを送り、困っている人に渡してと頼んだことがあります。
手術を控えた人にあげたら、その人の枕元にマリア様のような雰囲気の人が現れたそうで、手術は無事に済んだと聞きました。
まさかー、と信じられない話ですが、病人がそんな作り話しをしてメダルのお礼を言ってくるわけがないので、本当に会ったのかもしれません。
私も是非マリア様に会いたいと思っていますが、マリア様は忙しい方でしょうから、私ごときの小さな問題所持者は後回しになっている気がします。
さて売店ではメダルだけではなく、ネックレスタイプからブレスレットタイプ、置物タイプ、ポスターなど、様々なメダイやグッズがあります。
ときどき新商品が出ていて、かよう人を楽しませてくれる素敵な教会だなぁと思います。
ここのメダイはお守りではありません。
このメダイに祈る事で、願いを叶えるのです。
だから祈らないともったいないのです。
毎日 7:45 - 13:00
14:30 - 19:00
火曜日 7:45 - 19:00
日本語のパンフレットが置いてありました。
売店に日本人のシスターがいらっしゃる時があります。
叶えたいことがある方にオススメの教会です。
140 rue du Bac
メトロ10番、12番
セーブル バビロン駅
Sèvre- Babylons