jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

スペインのALSAバス、バスク地方で2時間待っても来なかったバス路線

 今週はスペインのサンセバスチャンに滞在しています。

 

 昨日はサンセバスチャンから、フランスのバイヨンヌにバスで遊びに行きました。

 

行き12:25、サンセバスチャン発8€。

帰り18:00、バイヨンヌ発4.99€。

 

前日にサンセバスチャンのバスターミナルにある自販機で切符を購入しました。

 

 航空券のように、同じ路線でも時間によって金額が違います。

 

 途中、フランスのビアリッツ空港とビアリッツの町に停止してからバイヨンヌに到着しました。

所用時間は1時間半以内。

 

 サンセバスチャンは大きなバスターミナルから出るので分かりやすいし、問題が起こっても切符売り場にスタッフもいます。

 

 しかしビアリッツやバイヨンヌは特にバス停の印もない、分かりにくい場所に停車しました。

 

 例えばパリからバイヨンヌまでTGVというフランスの電車で移動して、そこからサンセバスチャンにALSA車のバスに乗ろうと思ったら、電車の到着駅から道を一本隔てた川の前にバスが来るなんて、想像を超えています。

f:id:jeanne-lully:20190817062003j:image

 

私だったらバスを見つけられる気がしません。

 

 往復で同じ経路のおかげで、帰りのバスをどこで待てばいいのか分かり、助かったなぁと思っていました。

 

 へんぴな場所で心配なので、運転手さんに帰りのバスは降りた時と同じ場所でいいのか確認もしました。

 

さて17:50から帰りのバスを待っていました。

 

しかし時間を18:00にくるはずなのに、18:30を過ぎてもバスは来ません。

 

バスを降りたところに、バカンス中の時刻表が書いてあり、来た時のバスは時刻表に載っていましたが、帰りの18:00は時刻表に載っていません。

f:id:jeanne-lully:20190817062028j:image


どうして18時の切符が買えたのでしょう?

 

 他にバスを待っている人に話しかけてみたら、その人は他社のバスを待っているそうで、彼は一度ALSA社のバスを1時間15分待ったことがあるから、遅れているのではないかとの事。

 

 切符の裏に書いてある電話番号はつながらず、インターネットのホームページで電話番号を確認したら、いくつかの国からは繋がらないと書かれていました。

 

フランスから電話をしても繋がらないなんて。

 

 そのホームページで切符の購入ページを開くと、次は19:45のバスが来ると書いてあったので、それで来なければ電車で帰ることにしました。

 


ちなみにインターネットで見た、次の19:45のバスも現地のバカンス時刻表には載っていません。

 

 夏だから19時でも明るいけれど、季節によっては暗くなっているはずです。

暗かったら、もっと心細くなっていたと思います。

 

 その後、確認のために到着したバス全てに聞いてみましたが、他社の場合は[ うちの会社ではないから]と相手にされず、パンプローナ行きのALSAバスが来たので、運転手さんに相談しても、[このバスではないから]と済まされてしまいました。

 

 どうしたらいいのか聞いても、会社に確認もしてくれません。

 

そして19:50になってもバスは来ません。

 

仕方なくフランスのSNCFという鉄道でスペインとの国境であるオンダビリア(Hendaye)まで6.40€。

 

そこからは向かいの駅、スペインのローカル線euskotrenに乗りAmara Donostiaまで7.25€。

 

切符を買う時は駅員さんが親切に[ サンセバスチャン行きでしょう?]と販売機の操作をしてくれ、直ぐに出発する電車にまにあいました。

 

ところが電車での移動をする予定がなかったので、どこで下車するのかも分からず、サンセバスチャンという駅名はないし、バスク語でサンセバスチャンのことをドノスティアと呼びますが、ドノスティアの付く駅名がいくつかあるので、グーグルマップで確認しながら、降りる客がかなりいるところで降りました。

 

22:30に何とかホテルに戻ってこられました。

 

おかげで久しぶりに胃が痛くなりました。

 

 来なかったバスは料金が4.99€でしたが、怖い遊園地のアトラクションに乗ったと思えば、凄くスリルが感じられて、安く楽しめたと言えるでしょう。

 

 生涯、サンセバスチャンやバイヨンヌと言うキーワードを聞く度に話しのネタになるし。

 

 しかし、私はフランス語が分かるのにフランスのバイヨンヌでスペインのバスの件はどうにもなりませんでした。

 

 今週はスペインのビルバオからサンセバスチャンに同じALSA社のバスを利用したし、昨日のバイヨンヌ行きにも利用し、かなり信用していた会社なだけに、この件は残念です。

 

 大きなバスターミナルから出発するバスなら何とかなると思いますが、途中の通過駅から利用する場合は、皆さまも気をつけてください。

 

 ただ気をつけてと言われても困ると思いますので、具体的に提案します。

 

 最終便は避けて、万が一バスが来なくても電車などの他の交通機関で移動できる時間にすると安心です。

 

 また、そうなってしまった時を想定して、移動方法や駅名などを調べておくことをお勧めします。

 

 大荷物でこういう途中駅から乗るのは、バスが来なかった時に移動が大変になる可能性があるので、あまりオススメしません。

 

 失った2時間があれば、まだまだ見たい場所があったのになー。

 

 そしてサンセバスチャンのバスターミナルに行ってクレームを言いたいのですが、切符販売窓口は1人しかスタッフがいないし、長い列ができていて待つ時間がもったいないし、私はスペイン語はゼロ、英国はあまり話せないので、納得するまで戦う自信がありません。

 

 この件は珍しい体験をしたと思って、楽しい思い出にしたいと思います。