ナポリ旅行、交通機関での感想
5泊のナポリ滞在からパリに戻って来ました。
さて、乗り馴れたeasyJet でパリ- ナポリ間を往復したのですが、 飛行機が無事に着陸すると乗客が拍手喝采を送るのです。
こんな盛り上がりは、2008年に他の航空会社を利用してパリからスペインのバレンシアに行った時以来です。
いやー、久しぶりだわぁ。
それから、行きは12:45発だったためか、機内でお菓子などをバリバリ食べる音が賑やかで、おまけに喋りまくる人ばかり。
帰りは16:40発だったからか、物を食べる音はしなかったけれど、よく喋ってますねー。いずれもイタリアの方々でしょう。
こんな賑やかな飛行機移動は初めてでした。
人生を謳歌し、それを共有できる相手がいるのは羨ましい限りです。
おまけに行きは隣がイタリア人夫婦で、膝の上に小さな子供を乗せていました。
帰りは後ろのマダムが小さな子供を膝に乗せていました。
いづれも暴れるわ、騒ぐわ。
機内で寝ようなんて甘かった。
イタリアの人は、結構小さなベビーをまるで近所までバスにでも乗せるかのように、気軽な移動をこなしています。
私は飛行機に乗ると、気圧の関係か耳が痛くなるのですが、小さな子供は痛くならないのか心配になってしまいます。
子供がいても自由に移動する、フットワークの軽さをたくましく感じます。
さて、ナポリでは到着した翌日からなぜだか地下鉄1号線が閉鎖され、滞在中ずっと使えませんでした。
これはレアなケースに当たってしまったのでしょう。
この1号線は観光に便利で、わざわざこの路線上の駅前に宿をとったのに。
パリは14本の地下鉄がありますが、ナポリは2本のみ。
地下にはまだまだ遺跡が埋まっているのでしょう。
地下鉄を作ろうとすると、遺跡が出てきてしまいそうです。
遺跡がみつかると、街中でも発掘作業が大々的に行われ、それも渋滞の原因だと思います。
主な交通手段はバスなのですが、パリの停留所にあるような分かりやすい地図も時刻表もなく、地球の歩き方にすらナポリのバス路線図は載っていません。
人が並んでいたら聞いてみるか、カンを頼りに乗るか、分からない時は歩きます。
一体いつ来るのか検討もつかないし、路線によっては満員で乗れません。
ナポリ市内の地下鉄、バス、ロープウェイなどの公共の乗り物に乗りましたが、パリよりも待ちます。
なかなか来ません。
場合によっては歩いた方が早い。
パリのストライキと変わらない状況がナポリの日常なのでしょうか?
ナポリの人の忍耐力は、こうして日常的に培われているのでしょう。
次回は絶対に、ナポリのバスの路線図を手に入れなくては!
しかしポンペイなどへ行くための中央駅から出発する電車には、時刻表はあるし問題はありません。
パリと同じく、停車駅のアナウンスはありません。
ポンペイの往復で、違う会社の電車を乗り比べてみました。
治安が良くないと言われている電車は、単に車両にモダンアートが施してあり、車内はレトロな雰囲気、乗客は地元民と言った感じです。
パリから行くとそんなに違和感はありませんが、日本の電車からみたらありえない恐ろしさを演出しています。
もう一社は車両の側面にイタズラ書きがなく、一般人の期待を裏切らない普通の電車です。
地元密着型の暮らすように旅をしたいので、遠回りになっても、時間を損しても、地図を片手に移動しています。
これ、結構ハードでした。
ナポリは見どころが多い街なので、時間のない人が観光するなら、ツアーに参加するとムダな待ち時間も少なく、ムダに歩き過ぎることもなく、疲れずに見るべき場所を効率良く回れるのではないでしょうか。