jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

もしもパリが封鎖されたら心配な事

 もしもフランスが街封鎖をしたら、感染騒ぎよりも心配ことがあります。

 

 私の住むパリには、家がない人や街角で寄付を募る人、スリで生活している人達など、街行く人に頼って生計をたてている人がかなりいると思うのです。

 

 日頃は街中に出て何かしら収穫を得られるのですが、人が街に出なくなってしまったら、その日暮らしのこういう方々はどうやって食べていくのでしょうか?

 

まずは彼らの健康の心配。

次に犯罪凶悪化の懸念。

 

 外にはこんな人しかいないなんて事になってしまうのかしら?

 

外にでたら、スリどころか恐喝されそうで怖いです。

 

 今日の 昼ごろ買い物に出かけたら、いつもより人通りが少なく、治安がいい地域なのに怪しい男性1人ウロウロしていて怖かったです。

 

人通りがないってことは、変な人に襲われても助けてもらえないということ。

 

襲う人にとっては、人目がないので仕事がしやすい。

 

 また外で収穫がないならば、女性宅や高齢者宅を狙った強盗など、軽犯罪から凶悪犯罪に移行しなければ良いのですが。

 

今週?トロカデロで日本人が携帯を取られて、取り返したら刺されたようです。

 

 今は現金を持った中国人観光客がいなくなって犯人の収穫が落ちているはずです。

 

 犯人にとっては、またすぐ次を狙おうにも獲物が少ない。狙った獲物は何としても今取らないとチャンスは少ない、と普段以上にピリピリしていてもおかしくないなぁと思います。

 

 それにこういう人はすでにプロの域に達しているでしょうから、素人が下手に反撃しても怪我するだけです。

 

この事件でパリって怖い!なんて思わないでください。

 

日本が平和すぎなだけですから。

 

 観光地で外国人が撮影大会をするような場所は、油断した隙にすぐ狙われやすく、そこで携帯を出してしまうは、反撃するわ、それはそういう結末を迎えても仕方ないと思うのです。

 

 大昔に、知人女性がスペインに行ってレストランから出た裏通りでカバンを取られて、取り返そうと抵抗したら頭を地面に打ってしまい病院行きになった話を聞いた事があります。

 

 知り合いの目撃情報では、少し前にルーブル美術館横のチュイルリー公園で、散歩中の日本人観光客の家族が狙われて、犯人がお母さんのバッグを奪おうとしているところをお父さんが助けようと抵抗していたようです。

 

日中に?あのメジャーな公園で?

と、驚きました。

 

 10年パリに住んでいますが、未だに公共の場で携帯は極力出さないし、写真を撮るときは周囲を見渡してから急いで撮影しています。

 

通勤中に携帯を見たい衝動に駆られると、

[ これが今取られていいの?]

と、自答自問しています。

 

取られて困る物は見せてはダメ。

 

さらには、目立って狙われないように気をつけています。

 

そんな努力を日常的にしていても、街中から人が消えてしまったら、外でしか生活できない人が生きていくために、彼らは何をするのか心配です。