コロナの不安解消のため、不謹慎を承知で違う側面から見てみる
外出制限中のパリで、身近に起こっている素敵な事があります。
一つは街の車が減って空気が綺麗になった事。
もう一つは、パリのアパートの賃貸し料金の高騰に歯止めがかかった事。
年末年始の交通機関のストライキの時に、通勤に便利なパリ市内の賃貸し物件の値上がりが目立っていました。
このままいけば、2024年のパリのオリンピックもあることだし、この高値水準が普通になってしまうのではないかと心配していました。
引越が好きなもので、毎日サイトで物件をチェックするのが日課なのです。
しかし軟禁生活の今は、パリの庭もベランダもない暗い部屋よりは、郊外の庭付きがいいと多くのパリ庶民は感じています。
こんな外出制限時に引っ越す人はそうそういないと思いますが、外国人学生さんの中には本帰国をした方も多くいらっしゃるので、パリ市内の空き部屋はいつも以上に掲載されています。
当然今は借りてもつかないので、値下げしている物件もあります。
この調子でいけば、以前の相場とたいした違いはなくなりそうです。
借り手としては、今のところ一安心です。
さて、日本の報道を見ていると、このコロナ騒動で景気の先行き不安をあおるような事を繰り返し流していて、安心させる話はあまり出てきません。
経営が深刻になる職種がある一方で、前年比200%超えの会社もあるのではないでしょうか?
ホントに下記の業界はコロナ不況のあおりを受けると思いますか?
マスクや消毒剤のメーカー
呼吸器製造メーカー
製薬会社
医療服メーカー
病人用の衣類メーカー
病院のシーツやタオルを扱うメーカー
そのクリーニング業者
葬儀屋
葬式の仕出し屋
葬儀にお経を唱えに行くお坊さん
香典袋メーカー
通販業
マスク作りに必要なゴムメーカー
インスタントラーメンメーカー
オンライン授業に必要な用品メーカー
テレビゲーム機のソフトメーカー
etc.........
[ いやー、おかげ様で儲かっちゃってしょうがないですよ。
大きな声では言えませんけどね ]
と思っている業界が無い筈はない!
休み返上で働いて、記録的な数字を叩き出している業界はきっとある!
会社によっては、臨時ボーナスがでるかもしれません。
そんな今は休めない人達が、この騒動の落ち着いた後で休暇をとるなり、使う暇がなかった分のお金を使うなり、消費活動をする時はやって来ます。
その時に、この人達はどこにお金を落としたくなるのでしょう?
買い物?
食事?
旅行?
趣味?
旅行をご希望なら、これからベストシーズンを迎える見どころ満載のフランスが、皆様のお越しをお待ちしております。
ぜひフランスで散財してください。
お坊さんに関しては、葬儀だけではおわらず、この後に49日の法要、一回忌、三回忌がやってきます。
これらの法要に飲食は伴うでしょうから、それ関連の業界も需要があるでしょう。
遺族は遺産がゼロである訳がなく、タンス預金まで出てくるかもしれません。
そのお金、少しは何かに使いますよね。
住人不在となった空き物件、リフォームして貸すか、建て直して住むかもしれませんから、多少の住宅関連需要がありそうです。
国にとっては、年金受給者の感染死亡者が多発し、年金支給額予算が減るのは事実です。
これがどう国庫と関係してくるのかは分かりませんが。
そして来年は延期されたオリンピック開催。
絶望的に演出された報道を見て、これからどうなってしまうのだろうと悲観的になり、冷静に物事をみられなくなっている間に、裏では大金が動いているのが現状です。
感染してしまい亡くなった方がいるのは本当に悲しい事ですが、幸運にも感染しなかった人は、どんな状況であれこの後も生きていかなくてはなりません。
一つの出来事には二面性があり、ネガティブな方だけ見て不安な気持ちでい続けるのか、ポジティブな方にも目を向けてチャンスを掴むのか、どちらを選んでも同じ一生。
世の中が暗いムードだからと言って、いつまでも同調する必要はありません。
これからも生きていく皆さんは、この騒動をどう捉えていくと気持ちが楽になりますか?
コロナフィーバーした業界に、不謹慎を承知でインタビューする番組があったら、そんな勇気ある報道をぜひ見てみたいものです。
またコロナフィーバーに加担したくない方は、不要不急の外出はお控え下さいませ。