フランスの外出禁止が5/11 0時まで延長して困る2つの事
3/17から外出禁止になっているフランスですが、5/11 0時まで延長が決まりました。
まさかあと1カ月も伸びるとは思っていませんでした。
そうなると、ちょっと困る事が出てきます。
まず家の中でやる事や、出来る事がなくなってくるのです。
最初は溜まっていた事や、大掃除、マスク作りなどを手当たり次第にやっていくのですが、ひと月過ぎた今は、何か縫おうとしても布が買えなかったり、日本語の本が読みたくても買えなかったりして、家でやりたい事が限られてきます。
デジタル書籍と言う手もありますが、携帯電話のバッテリーがもしも切れてしまったら、通信手段を失ってしまいます。
携帯はなるべく使わないように、気をつけています。
次に食生活のマンネリ化。
普段は家で和食は食べないのですが、ひと月も自炊をしていると、お好み焼きや、たこ焼きなど、滅多に食べたいと思わない物が頭に浮かんできます。
日本にいれば、近所で冷凍食品や和食用の食材が簡単に手に入れられます。
しかし私の住むパリで、現在開いている和食材のスーパーは、パリ中心にあるオペラ地区が一番近く。
家から1km以上軽く離れているので、もしも警察にコントロールされたら罰金になりそうな予感がします。
普段から和食で自炊をしていれば、いろいろな調味料や乾物などを常備していると思うのです。
しかし家にあるのは麺つゆと乾燥ワカメだけ。
調味料は他に塩、胡椒、バルサミコ酢とはちみつだけ。
外出禁止が始まった後直ぐに8日間の不食( 断食 )をしたばかり。
ここ3年は不食に目覚めてしまい、その後はせっかくクリーンにした身体に、余計な物はなるべく入れたくないと思ってしまうのです。
不食後の今は肉、卵は中止して、チーズや小麦粉製品は控えめにしています。
そのうち食べ始めると思いますが。
いつもなら外食という誘惑があるのですが、今回は幸いにもレストランがどこも開いていません。
おかげで恒例の過食にならずに済んでいます。
が、似たような味の物ばかりを食べているので、いい加減飽きてしまいました。
お腹もあまり空かないので食べなければいいのですが、お腹に物を入れる事がしたいというよりは、知らない味に出会いたいとか、懐かしい味を堪能したい欲求が出てくるのです。
味覚の旅がしたい!
どこにも行かれないからこそ、せめて舌で旅をしたがっている。
スーパーでも色々な出来合いの惣菜や弁当は売られています。
しかし普段から美味しいと思えないのに、不食後の冴えた舌には拷問にしかならないはずです。
レストランの再開は5/11よりも更に先になるようで、あとひと月以上もどんな食生活にしたら楽しめるのか考えています。
この際だから日本の食材からは卒業して、血からフランス人になってしまおうかと考えたりもします。
けれど、いくらフランス人になったとはいえ、育ちが日本なので、味覚の英才教育は日本で受けてしまっています。
フランスで育っていれば知らないはずの食べ物の多くを、すでに知っているわけで。
その反対に、フランスの家庭料理は知りません。
私に欠けているフランス人の要素は、言語以外にもあったんですね。
この余る時間で、どうしてフランス語の勉強をしようと思えないのだろう?
まあ、 もともと料理と車の運転は、誰かにしてもらいたいと思っているので、今さら料理に打ち込もうなんて思わないけれど、簡単に食べられる健康的な食材探しくらいは、近所のスーパーでやらなくてはと痛感しています。