jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

15年前に離婚した元夫が実家に現れたけれど、はたして何が目的なのか?

 昨日の朝、ラインに7件のメッセージが届いていました。

 

 そんなにたくさん届く事なんてないので、両親の訃報かと思って慌ててみてみると、お見舞いかお供え物の写真や私の名前がついた誕生日ケーキが写った写真が妹から届いてました。

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 翌日の今日、私の誕生日なのでそのお祝いメッセージだと分かってホッとしました。

 

しかしよく文章を読んでみると、この大量の品物は15年前に離婚した元夫が持って来た物だったのです。

 

最初に言っておくと、元夫は人間味ある良い性格で、人から好かれるタイプです。

 

今でもそこは認めています。

 

結婚後、彼は事業を始めましたが、もともとは不法滞在者の外国人で貯金もほとんどなく、事業の為に資金を全額貸したのは私です。

 

事業開始から三カ月で彼の才能に疑問を持ち、赤字が増えないうちに止めて、バイトでもして欲しいと頼みました。

 

しかし三年も赤字を増やしながら止めようとはしませんでした。

 

私は彼の両親と一度もあった事がないので話でしか知りませんが、彼の父親は成功者らしく、そんな血を継いだのか、彼は社長になる事にこだわっていた気がします。

 

  その間私は別の仕事をし、家計費全てを支払い、時に従業員の給与を肩代わりして払う事もありました。

 

いつまでこんな生活が続くのか当時は知る由もなく、サラ金に手を出したら離婚すると彼に宣言してありました。

 

 離婚をしたのは、感の良い妹に言われて彼の荷物を漁ったら、サラ金からの督促状が出てきたからです。

 

結婚から5年目の事です。

 

 約束を守る私は、その日のうちに家から最小限の荷物を持って出て行きました。

 

 別れの際、少しずつでも貸したお金を返して欲しいと、私の口座番号を書いて彼に渡しました。

 

 離婚届けになかなか判子を押してくれず、離婚にはかなり手こずりました。

 

その割に、ちょうど一年後には彼は再婚相手に子供を産ませていました。

 

彼らの住まいは、私名義で借りて私達が住んでいたアパートのまま。

 

凄く速い展開に、驚いたのはアパートの家主さんでした。

 

 私と離婚する前から、彼が台湾人の従業員に手を出している事にはうすうす気がついていましたが、私は離婚する気だったので、引き取り先がある方がスムーズに離婚できると思い、知らないフリをしていたのです。

 

 彼は私との結婚後に日本に帰化をして、念願の日本国籍を手に入れています。

 

なので、外国人との再婚も問題なく、日本に永住できるのです。

 

彼は借金まみれの中、子供まで作ってしまい、私は貸したお金の回収は諦めて覚え書き証は処分してからフランスにやって来ました。

 

何年もの間、彼の事を思い出す度に不愉快で怒りが込み上げてきたものです。

 

なぜ今更、お金も持たないで私の実家に現れたのだろう?

 

 二カ月くらい前にも、日本でマスクが品切れしている時に実家にマスクとお菓子を持って現れたらしく、

 

[ 昔お世話になったから ]

と言われた私の家族は感動していました。

 

 私もそれはいい話だなぁと思います。

そこに主語はなく、私以外の家族に届けられた物だと思ったからです。

 

しかし今回、写真をみた直後は嬉しかったのですが、妹が知らせてくれた彼の近況を知って疑問を持ちました。

 

彼は一度事業をやめた後また起業して、今では60人の従業員がいるというのです。

しかも母国には家も買ったと、成功をアピールしていたそうです。

 

 離婚から15年も経ち、私がお金を貸したままという事情など知らないか忘れている私の家族は、楽しそうに届けられたフルーツやケーキの前で写真撮影をして私に報告してきました。

 

私に届いたものを、勝手に受け取って処分してしまうとは。

 

 彼は私が実家に居ないのを知っていて、配送できないなま物を大量に実家に持って来たのです。

 

しかも、ケーキ以外は見舞いかお供え物みたいで、私が死んでいるなら何も言いません。

 

あの世にお金も食べ物も送れないので、彼が私の誕生日にわざわざ仏壇に手を合わせに来るたけで誠意は伝わります。

 

   だけど私はまだ生きてるんです!

 

 私に誠意を届けたいなら、私に届けられる物を用意するはずです。

 

本当に誠意はあるのでしょうか?

 

 私の家族から彼を見たら、一見いい人だと思ってしまいます。

 

 もし本当に社長だとしたら、コロナの影響で会社が危なくて、うちの親からお金を引き出そうとしているのではないかと、心配になってきました。

 

 彼の成功アピールはパフォーマンスのような気がします。

 

家族は大量のプレゼントに驚いていました。

私が何も言わなければ、今後も家族は彼から物を受け取ってしまいます。

 

そして彼の事を信用してしまうでしょう。

 

もと夫を疑いたくはありませんが、10年以上も不法滞在者で日本に生活していたのだし、借りた金を一円も金を返さないという、あまり人がやらない事を平気でやる一面があるのです。

 

 本当に60人も雇えるくらい成功したのなら、月に1万円でも返済できると思うのです。

 

なのに返済してこないし、彼の家はさっさと建てた。

 

 私の誕生日にこんな品物にお金を使うくらいなら、その分を振り込んでくれれば誠意は伝わるのです。

 

彼が今も貧乏で困っているなら、過去は忘れられますが、返済できるのにしないなんて許せません。

 

 詐欺師とは、一般的にいい人に見えるものです。

 

 まさに元夫が怪しい動きをしているのが気がかり。

 

 夜中の3時ころ、日本の10時に急いで実家に電話をかけました。

 


すると昨年も彼は実家に来ていた事が発覚しました。

 

なんで私は知らないのでしょう?

 

もし今後、私宛に彼が物を持ってきても受け取らないで欲しいし、それでも置いていこうとするなら、彼の目の前でゴミ箱に捨てるように頼んでおきました。

 

 私の貸したお金の利息にもならないような品物で、借金を踏み倒されても困ります。

 

 彼のせいで、誕生日の早朝から両親に電話で感謝するどころか、説教をするハメになりました。

 

大量の食べ物の写真が送りつけられたって、食べたくなっても私は一口も食べる事ができません。

 

何の嫌がらせなんでしょう?

 

貸したお金が戻ってこない怒りを、何年かけて忘れたと思っているのでしょう?

 

またリアルに思い出してしまった。

 

何で誕生日に、怒りを思い出させられなくてはならないのでしょう?

 

私が何か悪い事でもしましたか?

 

あんな写真を見てしまったせいで、ショートケーキが頭から離れなくなってしまいました。

 

ショートケーキはパリでも売っている店はありますが、600円くらいします。

 

今の私にとっては贅沢品。

しかし今日は気分最悪な誕生日。

 

仕方ないので、パリで3件あるショートケーキが食べられる店のうち、テラスで優雅に過ごせる16区にあるヤマザキパン経営のお店にランチをしに行きました。

6 Chaussée de la Muette, 75016 Paris, France

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久しぶりにバカンス気分で過ごせて、気分はやっと誕生日となりました。

 

めでたし、めでたし。