フランス人になったのだから、日本食を食べなくても大丈夫になりたい
2年前に不食( 断食 )を始めてから、少しずつ食生活が変わってきて、ここ一年くらいは家で白米の食事をしなくなりました。
断食、ファスティングに興味を持つと、行き着いた先はヴィーガン やベジタリアンの食生活。
なりたい訳ではありませんが、せっかく不食をして頑張って綺麗にした内臓に、すぐに負担をかけたくないので、短期間くらいはヴィーガン にしてみるのもいいのかなぁと思うのです。
新車を丁寧に乗り、しっかり手入れをする最初のひと月のような感覚でしょうか。
ヴィーガン の食材は、ここパリでは手に入れやすいし、しかもオーガニックで揃うのです。
日本の家庭料理は煮魚、味噌汁、煮物、おでん、生姜焼きなど、茶色い食べ物が多くて、私にとっては地味に感じてワクワクしないのです。
ヴィーガン の外国人のレシピをみてみると、彩りが綺麗だしオシャレな感じがして、美味しそう!
そう言えば子供の頃、親に箸の持ち方を注意されても、
[ フォーク、ナイフで生活するようになるから、箸が綺麗に使えなくてもいいの! ]
と、口答えをしていた私。
まさか本当にそうなるとは。
興味が持てない日本食と、真剣に向き合ってこなかったのです。
ただ米は大好きでした。
でもそれ以上に麦や雑穀が好きで、有り難い事にパリの普通のスーパーでも置いてあります。
そしてご飯を炊くよりも短時間で調理ができるのが楽。
さらに雑穀のたっぷり入ったドイツの黒パンやオートミールなど、日本で知らなかった食品に出会い、主食に白米をあまり食べなくなりました。
そんな地域に根付いた食生活を送っていますが、今回の外出制限で昨日初めて
白米が食べたい!
と思いました。
ひと月以上も白米を食べていないのです。
ところが普段から和食を家で作って食べているわけではないので、おかずに困ってしまいます。
白米はこだわりがないので、タイ米でも何でも近所で売ってる米でいいのですが、それに塩と炒りごま?
いやいや、ふりかけ、つくだ煮や納豆あたりがいいのだけれど。
今は不食が終わったばかりで、しばらくはヴィーガン よりで油控えめな食生活にしたくて、肉や魚、卵、小麦粉製品は食べていません。
となるとメインが野菜になるので、ご飯に味がないと満足できないでしょう。
本人は好んでやってますが、人からみたら面倒くさそうに思われるかも。
スーパーで味噌汁と醤油なら買えるのですが、5/11まで待てば日本食スーパーで品質確かな物が買えるので、今はあるもので我慢。
あるものって?
乾燥わかめと蕎麦つゆが残り少し。
ちなみにこの蕎麦つゆは、バルサミコ酢と割ってノンオイルドレッシングにしています。
ところてんのツユのような味になります。
わかめにも合うんですよ。
これだけが常備している日本食材料。
そうだ! ふりかけ作ろう!
白ごま
乾燥わかめ ( 砕いて細かくする)
カボチャの種
ひまわりの種
蕎麦つゆ小さじ2
家にあるものをフライパンに入れ、パラパラになるまで炒めてみました。
市販品の味には負けますが、普段から好きで食べ慣れた物達が、姿を変えて米とコラボしてくれて、新しい味が発見できました。
それに塩コショウで味付けした炒め野菜も作って、久しぶりの日本よりなランチとなりました。
このふりかけ、夜に温かいオートミールにかけてみたら、それもまた新しい食べかた発見につながりました。
フランス人になったのに、いつまでも日本食が恋しいなんて言ってられません。
まだまだ時間はかかるかも知れないけど、 日本人離れした味覚を持って、ヨーロッパのどこででも生活できるようになりたいと思っています。