jeanne-lully’s blog

ちょっと変わった元日本人がパリで思う事

スペイン人長寿の謎

 2018年、スペインは世界一の長寿国になっていました。

 

えーっ?

1日に五食も食べて胃腸を動かしっぱなしなのに?

 

 それじゃあ、断食して胃腸を休ませる方が健康にいいって話はどうなっちゃうの?

 

 少食、不食や断食が健康にいいと思って実践を心がけようとしている私にとっては、全く納得できない事になりました。

 

我慢して食べる事を制限するのがバカバカしくなってしまいます。

 

小食が健康にいい説でみると、スペインのお年寄りは食べすぎです。

寝たきりや、入院して延命治療を受けて長生きしてるのでしょうか?

 

まさかぁー

 

 日本食はヘルシーなんて世界の人々は信じて、パリでは日本食ブームで盛り上がっています。

でもホントはスペイン料理の方が健康的って結果になりますよね?

 

私が今までに旅行してきた中で、一番旅行回数が多いのはスペイン。

 

27年前にスペイン旅行デビューしてからちょこちょこ行く機会があり、今住んでいるフランスの次に親しみがある国です。

 


スペイン料理って、

塩気が強め

揚げ物が多い

ハムなどの加工品を食べる

というイメージなんです。

 

 ガスパチョという冷たいトマトスープやマッシュルームのガーリックオイル煮も野菜だけど、緑の野菜料理を食べているイメージは皆無。

 


朝  パンだけ。

昼前  サンドイッチなどを軽く食べる

昼    一日で一番ボリュームのある食事

帰宅前    飲みながらおつまみ

夕食    軽くオムレツなどを食べる

 


食事内容だけで言ったら、そんなにバランスがいいとは思えません。

 


日本も3時と10時のおやつの時間があった時代もあったと思いますが、少しずつ数回に分けて食べる方が胃腸に負担をかけない説から、食べる回数や量も減らす方にシフトしてきました。

 

 一日2食だと力士と同じ食生活で太るといわれたのは、もう昔の話です。

 

 スペインの夕食は21時頃。

日本の感覚でいえば遅めです。

 

 消化に悪いイメージですが、スペインの夏の21時なんてまだ明るいので、22時から夕食でも納得できます。

 

 スペインは立地的に暑い場所。

身体が冷える事は少ないでしょう。

冷えないのだから、油ものを摂取しても体内で油が固まりにくいのかもしれません。

 

 それに体温が高い方が免疫力は上がるので、病気になりにくいとは思います。

 

 塩気が強いのは食材を保存するために塩をしっかり使用して、もしかしたら昔ながらの製法で保存料をなるべく使わないようにしているのかもしれません。

 

 そしてコンビニ弁当のような添加物を口にする機会は少なそうです。

 

 ただホームメイドであってもパン屋さんやお惣菜屋さんのサラダや加工品に、どのくらいの添加物が入っているのか表記がないので分かりません。

 

 日本でサラダバイキングがあったら、だいたいは薬が塗布されているはずだけど、消費者は水洗いしただけだと思って食べているのではないでしょうか?

 

 スペインでは販売する生物に、こういう薬剤を使用する義務があるのか分かりません。

 

 スペインのポピュラーなサンドイッチにスペインのオムレツを挟んだボカディージョという物がありますが、こういう物を日常的に食べているようなら保存料などの添加物はあまり入っていないのではないでしょうか。

 

 なぜなら、パン以外はその日にその場で作って挟んでいる手作りが多いのです。

 

しかし卵料理をよく食べるのであれば、ニワトリの飼育方法はどうなのか知りたいところです。

ブロイラーのような一日中明るい部屋に閉じ込められたニワトリの卵をガンガン食べているのでしょうか?

 

スペインの有名スイーツって聞いた事はありますか?

 

私が知っているのは、チュロスという細長い揚げ物。ドーナツを棒状にした感じ。

 

ホットチョコレートに浸して、小さな子供が食べているのをみてビックリしました。

 

子供はまだ痩せているけれど、一緒にいたご両親をみると肥満体型。

 

間違いなく子供も同じ体型になるはずです。

 

あとはプリン。

 

スイーツとは呼ぶにはシンプル過ぎる素朴系。

 

 甘い物はあるけれどそんなに種類はなさそうで、スペインスイーツ食べ歩きをするなんて聞いたことがありません。

 

シンプルなおやつなら太る以外に問題はないのでしょうか?

 

暑い国ですから、アイスクリームの消費量は多いでしょう。

 

糖質制限なんて関係なさそうな食生活です。

 

太り過ぎは良くないと日本では言われていますが、ヨーロッパでは日本で太り過ぎの人以上に太ったお年寄りも多いのです。

 

肥満はホントに健康に良くないのでしょうか?

 

スペインの長寿の理由を研究して発表している記事は見当たりません。

 

スペイン人はストレスが少ないとか、医療制度が充実しているとか、地中海料理がいいなど、曖昧な情報を憶測で述べているだけに思えます。

 

スペイン人は本当にストレスが少ないのでしょうか?

どうやって調べるのでしょう?

自殺者の人数や鬱病患者の人数で分かるのかも知れません。

 

 ただ、同じ経験をしても日本人とスペイン人では感じ方が違うかもしれません。

明るく暖かいスペインと、暗くて寒い地域では、心の状態に違いがありそうです。

 

 話し好きで明るいスペイン人気質は、スペイン生まれの外国人でもそうなるのでしょうか?

 

それに地中海料理を寒い国で食べても長寿になれるのでしょうか?

 

 食に関しては結局、今住んでいる場所で取れた物を、季節にあった食べ方を追求して、それに従って実践している国が長寿国になるのだと思うのです。

 

長寿国は毎年変わりますが、高齢者が健康的に明るく生活できているのかが疑問です。

 

 歩けなくなって病院で長生きしている人も長寿に含めて長寿国だと言っても、誰もそんな長生きを望んでいないと思うのです。

 

 

 健康で自分の事は自分でできるまま、歳を重ねていきたいのです。

 

 暑い地域の方が寒い地域よりもかかる病気の種類は低そうな気がします。

 

 

今の高齢者は戦後すぐに生まれた人か、それよりも前に生まれた人達です。

 

今のようにジャンクフードやお惣菜屋さんなどはほとんど口にしていない世代です。

 

スペインの昼は少し前の時代まで家に帰って家族で食べていたそうです。

 

おばあさんが自分の子供に食べさせてきたのはきっと手作りの料理で、お惣菜を買ってきて食卓に並べていたとは考えにくいです。

 

市場で買ってきた野菜や果物などの新鮮な物を調理していたのではないでしょうか?

 

フランスも同じく、地方では昼に食事をしに帰宅する習慣があったそうです。

市場も現役で、スーパーマーケットが一人勝ちしている訳ではありません。

だからなんとなくスペインの食事情は想像できるのです。

 

そして今の若い世代はどうな食事をしているのか、フランスに住む私には分かりません。

ちなみにフランスではハンバーガーがここ10年の間に市民権を得て、サンドイッチではなくハンバーガーを食べる人が増えてきました。

 

ピザも人気があります。

 

 食に大らかなスペインが長寿国になった事は私にとっては信じられない、もはや事件です。

ちゃんとした理由が知りたくてたまりません。

 

これが解明できたら、私も健康的なおばあちゃんになれるかもしれません。